ここは、東京の西、武蔵小金井の駅舎
同級生の実家があったりするんで、実際に住処としてる人には申し訳ないけど、馴染みのない人も多いのではないだろうか。
実は学生時代、この駅に三年間も通ったんだ。
片道一時間半でっせ、よく通ったわ。今じゃ通えない、と思う(笑)
ホームに降り立ってびっくり。
だって駅前のロータリーは完全整備され、駅自体も豪奢なガラス張り、堅牢な構想マンションが建っている。
これなら、住む人も便利やろな。
30年という時の流れを痛感する変わりようだ。
そりゃそうだよな。 アラサーの従兄弟も驚いていたもの。
おいら、もうおっさんだぜ、だっせ。
全そ連のメンバーと合流する前に、母校を見てみたかった。
せっかく、西東京まで来たんだもんね。
だから、集合時間より二時間早く来て、この土地を散策したんだ。
そしたら、この山桜に出会った。
やっぱり吉宗公だ。
隅田川の墨堤の桜もそうやし、飛鳥山の桜もそうやった。
この玉川上水沿いの桜も吉宗公のご威光あってのものだった。
暴れん坊将軍って、つくづく桜が好きだったのね。
その山桜が、見事に色づく紅葉を魅せてくれた。
時代物を書くものとして感慨深い。
これが懐かしの学び舎。
年数を経た割に、綺麗やった。
親に反発してた多感な頃。友達が持ってきた中附の資料見て即決した。
だって、金八先生世代。
学生服に、頭髪検査、あらゆることを制限されて育った。
ここ、学食はあるし、私服やし、サンダル履きでOKなのよ!
手元にモノクロのアルバムがある。
男子校だし、教師も男ばっかしやった。しかも、ヤーサンばりの強面のお人ばかり。
時効だろうけど、革靴で殴られ頭を陥没しとった生徒もおった。
荒くれ者の生徒も多かったから、どっかで平衡が取れていたのかな。現代なら大問題になっているんだろうな。
いまとなってはいいのかどうかもわからん。
それでも、自由やった。
ゲーセンに寄って、学生証取り上げられたりしたけど。
そういう時代だった。
綺麗に人工芝が入っている。
がんじがらめの区立中学からの脱却が目的だった。
もちろん、親からの脱皮も。
モノクロがカラーに、女子禁制が男女共学に変わった。
すべてに変わった。
偏差値73ないと入れない。もうわしの学力では入れんわな。
変わらないのはこれ、高校生の頃からホモやな、と思っていた像。
FBに投稿したら、知人女性から腰にあてた手の位置を突っ込まれた。
そりゃそうだ。
ホモ推奨校かと思うぜよ。同性愛の方、深い意味はないっす、ごめん。
グラウンドに女子がおる。
それだけで隔世の感だね。
私はノーマルな男。女好き。もう枯れてるけど。
右手には体育館と野球グラウンド。
何気に野球は強かったように思う。
それとHP見ると吃驚、まだやっているらしい。
課題図書のこと。
体育教師と見紛うような、大高先生が推薦しとった。
卒業までの100冊看破。
みんな嫌がっていたな。
反して私は、自分では決して選ばない本を読めるのが、なにより楽しみでもあった。
件の大高先生。三者面談の進路指導の際に、うちのおかんにこう言った。
○○君(私の本名)は文才がある。だから、その道に進ませたほうがいい。
こんな台詞いう教師あるか。
だから、いまでも忘れたことはない。
人生で二度目だもの、物書きに向いていると言われたことは。。
その後、大高先生は中大の教授になられたと聞いたが、大学時代に教えを乞うたことはない。
正門でなく、駅から歩き組はこの裏口から入った。
きっとそれは今でも変わらんのやろな。
だけど斜めに近道した通学途中の公園はもうなかった。
このあとで、駅で優女さんと待ち合わせしてから、小金井公園に向かう。
たくさんの思い出が詰まる武蔵小金井だが、新たな発見もあった。
ジョンレノンのPVが浮かぶような広大な紅葉を魅せる公園。
あんなこと、こんなこと、空想に耽った図書館の思い出。
原点なんて、そんな軽いこというつもりもない。
そんな時代があって、今があるんだよな。
今年もあと22日や。
あ、思い出した。年賀状やらないと。
【師も走りどさくさ紛れも一票を】哲露
縁結びの神様のそば、今戸橋からのツリー。
大川の柳のしなだれが色っぽい。
柳って、関東にしかないって何かで読んだ。
今度の週末は選挙だね。
皆さん、悔いのないように、年末までかっ飛ばそうぜ