街がイルミネーションに溢れている
そりゃそうさ、師も走る年の瀬だもの。
今年の暮れは、ほんに政の先生たちも走り回った。
これは新橋SL広場の一景。
これを眺める私の心も気忙しい。
出版社恒例の年末進行に突入している。
そんな中の異動やら退職やらなんやかや。
アベノミクスの恩恵で我が社の賞与は七年連続の激減額とか。
大手ゼネコン、電器、通信、金融、車、財団に勤める同期たちは羽振りがいい。
これぞアベノミクスだ。
そんな最中の忘年会シーズン。
あれよあれよと埋まったスケジュール。
友人、知人、同人、同僚、いろんな会合が集中する。
景気がいいのやらわるいのやら。
笑った日、泣いた日、楽しんだ日、悲しんだ日。
今年のいろんなことが走馬のように脳裏を駆け巡る。
週刊浅草と銘打ったくせに、二週間ぶりのご無沙汰だ。
ブログ読者の方、すみませんm(__)m
週が開ければ、聖夜がくる。
信じるモノにしか見えない、白い髭のサンタさんはどこを飛んでいるのだろう。
大振りの枝垂れ柳に、人工のもみの木が輝く。
これぞ、現代の輝ける闇。
レンガ造りの東京駅は100歳を迎え、千客万来のスイカ打ち止め。
万華鏡のようなステンドは、その中で見上げた天井でありんす。
この駅を起点に、何千、何万の人々のドラマが始まったのだな。
新聞に内田百のエピソードが載っていた。
ご存知列車好きの百先生、一日名誉駅長に「少し落ち着かなければいけない」と興奮を隠せなかったという。
こんな茶目っ気があの名文を生んだ。
テンプレという言葉を同人から拝聴した。
殻から飛び出せない小鳥のように、私はまだ羽ばたく術を知らない。
こんな他人事のように斜に構えたことをほざくと、そのうち誰からも見向きもされなくなるだろう。
朝井リョウ【何者】を読んで、恐ろしいことだと思う。
彼の才能は羨むほどだが、そこには同人に指摘された、まさに己のさらし方が書かれているのだ。
思い出したぜ、この、さらしらめ!
いっそ、このまま地の底に落ちたほうがいいのかもしれない。
自身の再生こそ、物語の原点なのだと信ずるならば。
明大のリバティータワーで田口ランディさんに会った。
彼女が司会を務めるダイアローグ研究会へ参加したのだ。(http://runday.exblog.jp)
【原発事故報道を振り返る-その時メディアと行政は?】
これが第21回目のお題だ。
長年彼女がラブコールを送っていた、南相馬市長桜井勝延さんがゲストスピーカー。
桜井市長の弁が奮っていた。
若い時から現場をやってきた。金で魂は売らない。なめんじゃねえ。
こんな政治家もおるんやね。
自分の腑甲斐なさを思い知らされるのと引き換えに、生き物としての人間の希望を見た。
20代の時に出会った、【コンセント】には何発もの銃弾を受けたようだった。
こんな終わり方ありか? 呆れながら、この発想を自分が出来るのかと思うと茫然となった記憶がある。
その後、一時期彼女の書くものに傾倒した。
いくつか処分した文庫棚の奥に、まだ数冊残っている。
物書きを目指すものの端くれとして、いまこの瞬間に再読したくなった。
意外だったのは本物の彼女は声も溌剌としエネルギッシュで、とても好人物だったこと。
またどこかでお会いしたいものだ。
今年いちばんの映画、アナと雪の女王。
記念撮影に行列が出来ていた。
【空見上げ枯れ葉ひと葉年の暮れ】哲露
Happy Merry Christmas
さっ、Let it go