週刊浅草「江戸っ子瓦版」 -のんびりHiGH句な日々-

文学と食とRUNの日々を、PHOTO5・7・5で綴るエッセイ♪

青空に透く師走かな。

2014年12月21日 | ☆文学のこと☆



 街がイルミネーションに溢れている

 そりゃそうさ、師も走る年の瀬だもの。

 今年の暮れは、ほんに政の先生たちも走り回った。

 これは新橋SL広場の一景。

 これを眺める私の心も気忙しい。



 出版社恒例の年末進行に突入している。

 そんな中の異動やら退職やらなんやかや。

 アベノミクスの恩恵で我が社の賞与は七年連続の激減額とか。

 大手ゼネコン、電器、通信、金融、車、財団に勤める同期たちは羽振りがいい。

 これぞアベノミクスだ。



 そんな最中の忘年会シーズン。

 あれよあれよと埋まったスケジュール。

 友人、知人、同人、同僚、いろんな会合が集中する。

 景気がいいのやらわるいのやら。

 笑った日、泣いた日、楽しんだ日、悲しんだ日。

 今年のいろんなことが走馬のように脳裏を駆け巡る。



 週刊浅草と銘打ったくせに、二週間ぶりのご無沙汰だ。

 ブログ読者の方、すみませんm(__)m

 週が開ければ、聖夜がくる。

 信じるモノにしか見えない、白い髭のサンタさんはどこを飛んでいるのだろう。

 大振りの枝垂れ柳に、人工のもみの木が輝く。

 これぞ、現代の輝ける闇。



 レンガ造りの東京駅は100歳を迎え、千客万来のスイカ打ち止め。

 万華鏡のようなステンドは、その中で見上げた天井でありんす。

 この駅を起点に、何千、何万の人々のドラマが始まったのだな。

 新聞に内田百のエピソードが載っていた。

 ご存知列車好きの百先生、一日名誉駅長に「少し落ち着かなければいけない」と興奮を隠せなかったという。

 こんな茶目っ気があの名文を生んだ。

 テンプレという言葉を同人から拝聴した。

 殻から飛び出せない小鳥のように、私はまだ羽ばたく術を知らない。

 こんな他人事のように斜に構えたことをほざくと、そのうち誰からも見向きもされなくなるだろう。

 朝井リョウ【何者】を読んで、恐ろしいことだと思う。

 彼の才能は羨むほどだが、そこには同人に指摘された、まさに己のさらし方が書かれているのだ。

 思い出したぜ、この、さらしらめ!

 いっそ、このまま地の底に落ちたほうがいいのかもしれない。

 自身の再生こそ、物語の原点なのだと信ずるならば。



 明大のリバティータワーで田口ランディさんに会った。

 彼女が司会を務めるダイアローグ研究会へ参加したのだ。(http://runday.exblog.jp)

 【原発事故報道を振り返る-その時メディアと行政は?】

 これが第21回目のお題だ。

 長年彼女がラブコールを送っていた、南相馬市長桜井勝延さんがゲストスピーカー。
 
 桜井市長の弁が奮っていた。

 若い時から現場をやってきた。金で魂は売らない。なめんじゃねえ。

 こんな政治家もおるんやね。

 自分の腑甲斐なさを思い知らされるのと引き換えに、生き物としての人間の希望を見た。

 20代の時に出会った、【コンセント】には何発もの銃弾を受けたようだった。

 こんな終わり方ありか? 呆れながら、この発想を自分が出来るのかと思うと茫然となった記憶がある。

 その後、一時期彼女の書くものに傾倒した。

 いくつか処分した文庫棚の奥に、まだ数冊残っている。

 物書きを目指すものの端くれとして、いまこの瞬間に再読したくなった。

 意外だったのは本物の彼女は声も溌剌としエネルギッシュで、とても好人物だったこと。

 またどこかでお会いしたいものだ。



 今年いちばんの映画、アナと雪の女王。

 記念撮影に行列が出来ていた。


【空見上げ枯れ葉ひと葉年の暮れ】哲露


 Happy Merry Christmas

 さっ、Let it go