絶滅危惧種に指定されている初秋の花です。
サギソウ(鷺草) ラン科サギソウ属
花の開いた様子がシラサギが翼を広げた様に似ていることが名前の由来です。
なかなか美しい花で、私の好きな花の一つです。
本州、四国、九州に分布していますが、生育環境は低地の湿地に限定されます。
長野県では伊那谷と木曽谷のみに自生地があり、愛媛県今治市の「蛇池のサギソウ」は県自然百選の一つに選定されています。
愛媛県宇和島市の「サギソウ自生地」は1968年(昭和43年)、県の天然記念物の指定を受けています。
また、190円日本の普通切手デザインのモデルになっていました。
一方でサギソウは環境省レッドリストの準絶滅危惧(NT)に指定されています。
開発による湿地の消滅、栽培目的の採集などで自生地が減っています。
京都では産地は山城地域南部を除きほとんどなく、絶滅寸前種です。



ミズアオイ(水葵)
北海道、本州、四国、九州に分布、湖沼、水田、水路などに生育します。
万葉集では「水葱」(ミズアオイの別名)として求愛の歌に詠まれてきました。
また、青紫色の花は染物に利用されたそうです。
かつては水田雑草としてよく見られましたが、水路の改修や除草剤の使用などで個体数が減少しています。
環境省レッドリストでは準絶滅危惧(NT)に指定されています。
京都ではサギソウ同様絶滅寸前種です。

マツムラソウ(松村草)は
イワタバコ科マツムラソウ属の常緑の多年草です。
日本では西表島と石垣島に分布しています。
環境省レッドリストで絶滅危惧IA類 (CR)に指定されています。

キセワタ(着せ綿) シソ科メハジキ属の多年草
北海道、本州、四国、九州に分布、山地や丘陵地の草原や草地に生育します。
絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)に指定されています。
京都は野生のものは絶滅している可能性があり、絶滅寸前種指定です。

ミズトラノオ(水虎の尾) シソ科ミズトラノオ属の多年生植物
湿地や休耕田などに生育する湿生植物です。
絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)に指定されています。
京都はほとんど見かけなくなっているとして絶滅寸前種です。
