京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

円山・四条派の系譜―近代京都画壇 近代美術館コレクション展

2019-12-22 17:38:20 | 美術・博物館


京都近代美術館の2019年度 第5回コレクション展 (計141点)
2019年10月30日(水)~12月22日(日)

円山・四条派の系譜―近代京都画壇
美術館ホームページより
『18世紀に入り蘭学に影響を受けた実証主義的な文化が興ると、文化的に洗練された京都の町衆は先人の模倣に終始する御用絵師狩野派の画に飽きたらず、自分達の目の前で繰り広げられる四季折々の風景や植物の美、動物達の持つ躍動感や愛らしさ、女性の艶や美しさをそのままに描く絵師を求めます。ここに現われたのが、徹底した写生をもととして新しく開発した技法に、遠近法も駆使して対象を描く円山応挙でした。「見えたままに描く」画は、ともすれば面白味に欠けるようなところもあったため、そこに俳味や文学性、情趣を加えた呉春を祖とする四条派が興り、両者が相俟って京都画壇は更なる隆盛を極めます。やがて明治に入り、東京奠都になると公家衆とそれにつき従う町衆が京都をあとにしたことや、戊辰戦争で焼け野原となったことにより、町の勢いが衰えてしまいます。そこに、文人画や東京画壇、油彩画の隆盛があり、一時的に、京都画壇は衰退したように見えましたが、近代的な産業を興した町衆が新たなパトロンとなって町を盛り上げるとともに、画家達にも作品を発注、円山・四条派の流れに続く竹内栖鳳、山元春挙、上村松園等が頭角を現し、明治40(1907)年政府の主催する初めての全国的な展覧会では、東京画壇に負けず劣らずの活躍を見せ、近代京都画壇として発展するのでした。
 このコーナーでは、3階の企画展「円山応挙から近代京都画壇へ」展の後を受け、当館日本画コレクションの核である近代京都画壇に連なる作家達の作品をご紹介いたします。』

塩川文麟 1808 - 1877 四季山水 1867 絹本着色






















森 寛斎 1814 - 1894 花鳥図 1891 絹本着色





久保田米僊 1852 - 1906 水中落花蝶図 明治中期 絹本着色









橋本関雪 1883 - 1945 意馬心猿 1928 絹本着色









竹内栖鳳 1864 - 1942 若き家鴨 1937 紙本着色






















上田萬秋 1869 - 1952 鴨図 不詳 絹本着色










竹内栖鳳 1864 - 1942 海幸 1939 絹本着色









今尾景年 1845 - 1924 老松孔雀図 1916 絹本着色









竹内栖鳳 1864 - 1942 枯野の狐 1897 絹本着色















谷口香嶠 1864 - 1915 資朝門東寺避雨図 1914 絹本着色









徳岡神泉 1896 - 1972 鯉 1929 絹本着色









山口華楊 1899 - 1984 神鹿 1940 絹本着色





西山翠嶂 1879 - 1958 秣 1920 絹本着色















東寺 終い弘法

2019-12-22 05:44:16 | 京都めぐり


昨日は東寺の終い弘法でした。
毎月21日は空海(弘法大師)が亡くなった日に開催される縁日で、京都の人は「弘法さん」と呼んでいます。
そして1年のうちでも12月の「終い弘法」と1月の「初弘法」は特に人出が多くなります。
1,200の露店が軒を連ねる広い境内は、正月の縁起物や骨董品などを買い求める人たちでいっぱいでした。

東門から入ります。
時刻は9時前ですが、凄い人出で、前に進むのも大変です。





































五重塔





















金堂前





南大門













終い弘法のあとは、25日の終い天神で、京都は年の瀬には入ります。
どちらも古くから行われている京都の年末の風物詩です。