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京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

茶室堪庵と少し色づく智積院

2015-10-16 14:09:04 | 美術・博物館


本日2本目です。
昨日、ー京都国立博物館で開催されている「琳派 京を彩る」を見たあと、
敷地内の東庭にある茶室「堪庵」を訪れました。
私はお茶は門外漢ですが、茶室を見るのは好きです。




入口





玄関の間





母屋










茶室全体











博物館を出て向かったのは智積院です。
智積院も紅葉が美しいところです。
まだまだ紅葉シーズンには早いですが、境内の一部は色づいてきています。





講堂前、少し色づいています。











金堂前





金堂前も陽当たりのよいところから色づいてきています。

















鐘楼










智積院も紅葉シーズンにもう一度訪れることにしましょう。



京都最大の琳派展 「京を彩る」京都国立博物館

2015-10-16 05:22:51 | 美術・博物館

今年は琳派400年ということで、京都の美術館では琳派展が目白押しです。
そのなかでも、京都最大規模の琳派展示会が京都国立博物館で開催されています。
早速、昨日朝妻と行ってきました。





博物館の開館時間は9時半、私たちが着いたのは9時前です。
すでに開館待ちの行列ができています。
会場は明治古都館ではなく、平成知新館です。










琳派は江戸時代に出現した装飾的な作風です。
本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳・乾山兄弟、酒井抱一といった芸術家の一群を言う場合が多いです。
琳派の源流は京都洛北の鷹峯に住し、様々な芸術に関与した本阿弥光悦に遡りま す。
光悦が徳川家康から鷹峯の地を拝領して400年、琳派誕生と言われています。

展示会の構成は7つに分かれています。
画像は私のブログで今まで紹介してきたのと、昨日の会場でいただいた印刷物です。

1章:光悦琳派誕生
「国宝 舟橋蒔絵硯箱」、「重文 黒楽茶碗 銘雨雲」「重文 赤楽茶碗 銘乙御前」
「重文 赤楽茶碗 銘 加賀光悦」など20点

国宝「舟橋蒔絵硯箱」





重文「赤楽茶碗 乙御前」





2章:光悦と宗達 書と料紙の交響
「重文 鶴下絵三十六歌仙和歌巻」など14点

光悦「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」




『牛図』





3章:宗達と俵屋工房
「国宝 蓮池水禽図」をはじめ数々の屏風、色紙など32点

宗達『扇面散貼付屏風』




宗達『国宝 蓮池水禽図』




4章:かたちを受け継ぐ
俵屋宗達「国宝 風神雷神図屏風」、写し取った尾形光琳「重文 風神雷神図屏風」、
後期展示になりますが、酒井抱一「風神雷神図屏風」が最大の目玉です。
さらに抱一「重文 夏秋草図屏風」など9点


宗達「国宝 風神雷神図屏風」17世紀
金や銀を多様したきらびやかな色使いや大胆かつ巧みな構成、
平安時代の個展を斬新な感覚で捉えています。






尾形光琳の「風神雷神図屏風」18世紀
光琳は宗達の作品を写し、宗達のデザイン性を受けついたのです。





光琳から100年後光琳に魅了されたのが、江戸で活躍した、酒井抱一です。

「夏秋草図屏風」
宗達、光琳、抱一、何の繋がりもない絵師たちが時代も空間も越えて受け継いだ、
美の潮流、それが琳派です。





5章:琳派浪漫
光琳「重文 太公望図屏風」など26点





6章:くらしを彩る
光琳「国宝 八橋蒔絵硯箱」(後期)をはじめ、乾山の作品など48点

「国宝 八橋蒔絵硯箱」








7章:光琳の後継者たち
光琳の後の酒井抱一、鈴木其一などの作品26点

酒井抱一 「八橋図屏風」





鈴木其一 「三十六歌仙図屏風」





私は今まで多くの琳派展を見てきましたが、これほど充実した展示会は初めてです。
光悦、宗達、光琳、乾山、抱一の代表作品を満喫できます。
琳派ファンには是非お薦めです。
ただし、曜日と時間帯にもよりますが、待ち時間の覚悟は必要です。
私は車で行き、辛うじてすぐ駐車できましたが、公共交通機関がお薦めです。