先日NHK-Eテレ の「団塊スタイル」を見ました。
私はいわゆる団塊世代ではないのですが、共感する内容もあり、ときどき見ます。
今回見たのは「電話相談わが家の悩み」という内容です。
50代以上の人にアンケートをとった結果、多かったのが家族の悩みです。
内訳は子ども 、夫婦の問題が圧倒的に多く、次いで親、その他(孫など)でした。
番組でも夫婦の問題、親の介護、子どもの問題が取り上げられていました。
私は夫婦問題に興味がありました。
夫婦問題の多くは配偶者への不満です。
・家ではなにもしないし、何もできない。
・一緒に過ごす時間が多くなった途端、夫の欠点が目につきがっかりした。
・ 犬ですら掃除機が来る前に別の部屋に行くのに、夫は微動だにしない。
男性側からも
・妻とのいさかいがたえない。
・感覚の違いに悩んでいる。
などが紹介されていました。
電話相談で女性の方は、『12月65歳で定年退職なる夫と日常ほとんど会話がない。外に出たがらない主人がずっと家にいるようになると耐えられそうにない』というものでした。
男性の方からは、『定年後妻との意見の食い違いが増え、自分に対する言葉遣いもきつい』というものでした。
それに対し、3人のアドバイザーがそれぞれ意見を言います。
なかなか含蓄のある言葉だなあというのもありました。
建功寺住職は、「黄金大地」という禅語を紹介していました。
自分がいるところこそが一番なんだ。いろいろ問題があっても、一番にすることが大切だ。自分たちが努力することで黄金の大地になれるという意味だそうです。
ともあれ、「わが家の悩み」はどこの家庭にもあります。
そういえば一時「熟年離婚」という言葉も流行りました。
わが家のことについて書きます。
一緒に番組を見ていた妻は、『結局はがまんが足りないのよ』と一言だけ言いました。
それを聞いた私は、さまざまなことが頭をよぎりました。
私たち夫婦は二人とも働いていましたが、私は若い頃仕事に埋没し、三人の子育て、家事は全て妻任せでした。
妻はそんな仕事以外はなにもしない私に、不満も、言いたいこともずいぶんあったでしょうが、ずっとがまんしてきたんだと思います。
今から考えると、よく離婚されなかったものです。
幸いにして、私は離婚される前に気がつきました。
それは、私が40代にそれまでの無理や不摂生で入院した時です。
入院生活で、今までの生き方や、家庭のことも冷静に振り返ることができました。
私は仕事を言い訳にして、自分のことしか考えていなかったのです。
心配をかけた妻に申し訳ないと思い、身勝手な自分を反省しました。
でも、世の男性の多くがそうであるように、私もなかなか感謝の言葉が直接言えません。
それでもそれ以来は、二人でよくでかけ、会話もよくしました。
私が定年後に主夫見習いをしようと思ったのは、まだ働いている妻に申し訳ないという気持ちと、少しでも若い頃の罪滅ぼしをしたいと思ったからです。
ですから今は、仕事からに帰ったら、お疲れてさんと言って、すぐ食事ができるように努力しています。
妻はありがたいと時々言ってくれます。
男は単純ですから、それを聞くともっとがんばろうと思うのです。(笑)
ところで、急激に暑くなってきました。まだ梅雨明けはしていないのですが、明けたような猛暑が続いています。
暑い時は、無理をせず、買い物などを済ませたらすぐ家に帰って、エアコンにあたっています。皆様も御自愛ください。
中庭のハナミズキが強い日射しを遮ってくれています。今朝6時前、室内から。
