goo blog サービス終了のお知らせ 

鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1556回】 お客様に必要とされてナンボ

2015年04月05日 | 住宅コンサルタントとして
「そういう設計が好きではありません」
「そういう営業手法をしたくはありません」
「こういう細かい仕事は好きではありません」

などと、自分の好き嫌いや自分がやりたいかやりたくないかの主張をする方が
本当に多いなぁ、と感じます。

大阪弁で言うと、「お前、何様やねん!」という感じなのですが、
どうも人を傷つけないようにしよう、とか、相手を尊重しよう、などと
上っ面のきれい事ばかりを大切にしてきた結果、
こういう勘違い発言をする人が増えているのではないかなぁ、と思うのです。

仕事上において、好きなことだけをしたい、というのは理想ですが、
それができるのは、長年実績を出し続け、
会社からもお客様からも認められた場合のみであって、
何の成果も実績も出さず、認められていない人が好きなことだけやれる訳がない、
というのは常識だと思うのです。
しかしながら、そういう常識が無い人が結構多いよな、と思うことが多い今日この頃。

お客様から家づくりの依頼をいただけていない営業マンが、
「こういうやり方、好きではありません」とか言うなんて、おかしいのです。

センスが無い設計やコーディネーターが
「こういうデザイン、好きじゃないんです」なんて言うのは、100万年早いのです。

あなたの好き嫌いなんてどうでも良いのです。

お客様が好きか?
お客様が必要とされているのか?

そこが大事なのです。
(もちろん、本質的に正しい領域を逸脱しない、という前提で・・・)

自分の好き嫌いよりも、お客様の嗜好に関心を持ち、
そこに適応していく中で、自分のセンスが磨かれることも多いと思います。

そして自分のセンスが上がって、成果が確実に出たとしたら、
自分の感性が市場のお客様の嗜好にフィットしてきているということでしょう。

そのレベルになってはじめて、自分の嗜好を信じていいのだと思います。

成果が出ていない時に、自分の嗜好を優先させるなんてのは、もってのほかなのです。

商売は、お客様に必要とされてナンボ。
常にお客様中心で物事を考えられるビジネスパーソンでいたいものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする