鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1558回】 任せ方を学ぶ

2015年04月07日 | 住宅コンサルタントとして
いろんな経営者の方を見ていて、
社員さんに事業を任せるのが上手な経営者と
逆にあまり上手では無い経営者がいるなあ、と感じます。

社員さんに任せるのが上手な経営者の特徴を挙げると、
細かい実務的な指示などは出さず、そうした細かな部分は任せているのですが、
事業の目的や善悪の判断などの価値観の部分については、
しっかりと自分の考えを伝えておられます。

そして数字に関しても、しっかりと押さえておられます。

目的と目標を押さえ、戦略を責任者と共に決定するところまでおこない、
戦略の実行は任せる。
その一方で、実行の進捗のチェックは定期的におこなっておられます。

要するに、肝だけ押さえて後は任せるということですね。

一方、任せるのがあまり上手でない経営者は2パターンに分かれます。

1つは、全て丸投げしてしまうパターン。

「とにかく結果を出して、利益を上げて欲しい」
という漠然とした希望だけを伝え、価値観を確認することもなく、
目的、目標、戦略は全て丸投げだったりします。

更に実際にどういう動きをしているのかのチェックもしていないので、
実態をトップとして全く把握していないのですね。

2つめのパターンは、ありとあらゆることに細かな指示を出すパターン。

これだと責任者のマインドは下がってしまいますよね?

生まれながらにして天性の経営の才能のある方は、
仕事の任せ方も本当に上手です。

しかしながら、そうではない経営者の方が圧倒的に多いのです。

そういう経営者は、任せ方をしっかりと学ばなくてはなりません。
何でも自分でできる訳は無いのですから・・・。

そのために必要なことは、まずは自分の仕事の任せ方のレベルを客観的に知ること。
そして自分に足りていない部分を把握し、それらを上手にされている経営者の方から
素直に教えを請うことだと思います。

経営者、上司として、任せ方を学ぶ。
皆さんはできていますか?
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