鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1056回】 ケチをつけるだけでは何も生まない

2013年11月21日 | 住宅コンサルタントとして
私は起業するまで、2社の企業でお世話になりました。

最初に働かせていただいた会社での会社員時代、
ビジネス界の常識も全く知らず、学生のノリでお客様と接してしまい、
思いっきり怒られたり、口をきいてもらえなくなったりというようなこともありました。

ただ、9年5か月という間、働かせていただき、ビジネスの常識ということも徐々に理解でき、
その1社目の会社で教えていただいたことが、自分の今の基準にもなっています。

その後、2社目の会社に転職しましたが、
1社目はメーカー、2社目はコンサルティング会社ということもあり、
規模や拠点数、社員数、マネジメントシステム、人事評価制度など
すべての部分で全く異なっていました。

1社目の会社はシステムが完璧に作りこまれていたのに対し、
2社目の会社は非常にアナログで、毎年、いろんな制度が出来上がっている感がありました。

でも1社目と2社目を比較することはしませんでした。

「郷に入らば郷に従え」という言葉もあるように、
その会社に染まらなくてはならないと思っていましたし、
そもそも、会社に対し意見や改革案を言うためには、
然るべき実績を出してからでないと、という思いがあったからです。

しかしながら、転職してまだ間もなく、実績も上げていないのに
やたらと以前の会社と今の会社を比較し、今の会社のダメな部分を指摘したがる人もいます。

「こうした方がもっとよくなると思います」と具体的な改善策を発言することは素晴らしいことですが、

「なんでこういうふうにしているんですかね?」
「こういうケースでは、こうするのが常識です!
(それが出来ていないのはどうかと思います、というニュアンスが出まくっている・・・)」

というような、批判っぽいことを言いたい人が稀にいるんですね・・・。

ケチをつけるだけでは何も生まれません。
建設的で前向きな思考になった方が、周囲の方に受け入れられます。
そして「不十分な部分があるにも関わらず、今の素晴らしい業績があるこの会社は素晴らしい!」
というような、今の会社の良いところを感じられる考え方の方が、絶対に幸せだと思うのです。

更に、「言いたいことを言えるようになるためにも、結果をしっかりと出さないと・・・」と
いう考え方もあった方が良いですよね。

どんな会社も完璧な会社など無いのです。

今の環境に感謝し、建設的で前向き、良いところに目が行くようなスタンスでいたいものです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする