鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1041回】 スタッフの平均年収を上げるために・・・

2013年11月06日 | 住宅コンサルタントとして
住宅会社で働くスタッフは、やはり教養もそれなりにあって、
ファッションセンスも有しており、更にいろんな体験をしている方が望ましいと思っています。

魅力的でない人に、家づくりを託そうと思うお客様は、基本的にはいません。
ですから、同じ地域の一般的な企業よりもスタッフの年収が高い方が望ましいと思います。

そのために、経営者がしっかりと計画を立てて経営し、
それだけの給与を支払えるだけの粗利益額の確保、
更には販売費および一般管理費のコントロールが不可欠なのです。

またスタッフの方は、会社からいただいたお給料の一部を
自分の魅力や能力を高めるために投資しなくてはなりません。

お給料が上がっても、自身の魅力や能力が上がらなければ、
お給料の上昇はストップして当然だ、くらいの覚悟は欲しいものです。

経営者はスタッフのために、世間一般よりも多くのお給料を出そうと努力し、
スタッフはそのお給料を無駄にすることなく、自身の魅力や能力の向上に投資する。

こうした理想の展開になればいいのですが、現実はなかなかそうはいきません。

経営者はスタッフのダメな部分にばかり目がいき、
「あの程度の成果では、これくらいの給料で十分だ」と思い、
スタッフは現時点の給与で自分自身の能力を高める努力を怠っていながら、
「我が社の給料は安い」と感じている。

残念ながら、そういうケースが多いです。

私自身は、20代半ばで本に投資し、読書に没頭し、そこから得た知識を実践する中で、
仕事力が少しずつ身についていったような気がしますが、
もしかしたら、良い本に出会うことが出来ず、読書も実践もしないまま歳を重ねていって、
会社に対して文句ばっかり言っている、冴えないキモイオッサンになっていたかもしれません。

私が理想とする会社は、
会社としての経営計画を立てる上で、
スタッフの年収が挙げられるような予算を組み、
更にそれを実現するための戦略も明確になっている会社です。

そしてスタッフは、後、これだけの数字をやれば、
賞与がこれくらいもらえるということを理解しながら日々、仕事に向き合え、
更に年収の上昇に応じて自己投資(株やFXなどのことを言っている訳ではなりません、念のため)をして、
自分の魅力・能力向上に挑戦し続ける、という組織です。

仕事を一所懸命がんばるのは当たり前。
更に自分の成長のために、どれだけ自腹を切って投資出来るかです。
それが出来て、はじめて年収が上がるのだと思います。

経営者も従業員も、お互いがこういうスタンスを持って、
しっかりと働いて稼ぎ、みんなで良くなっていける会社がたくさん増えていけば・・・、
と思う今日この頃です。
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