田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

クコの実

2008-12-05 | 樹木
クコの実
ナス科クコ属のクコ

海岸の林縁を歩く。
口を尖らせて、憮然とした表情をしている。気に入らないことがあると、いつもこうだ。そして、とにかく歩き回る。
赤い実がいくつも見えた。クコの果実だ。「晩夏から初冬にかけて赤く熟す」と図鑑に書いてある。
しゃがみこんで、赤い実を眺める。
昔から赤い色が好きで、油絵を描いていたとき、カドミウムレッドという色の絵具を愛用していた。
車で1時間以上もかかるベンガラ工場のある町まで何度も通い、土の色まで赤い風景画を描いたことがあった。作品は知人宅の応接間に飾られたが、部屋に落ち着きが無くなったと後日言われた。
クコの実は初冬の日差しを受けてベンガラ色に輝いている。
美しいものを見つけたものの、私はまだ口を尖らせて歩き続けた。
2008.12.3

クコの虫こぶ

クコのハムシ

クコの実

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2 コメント

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棘のある草は全体的に苦手・・・ (しましま)
2008-12-06 03:06:01
私的には饂飩粉病が非道い個体が多い野生植物の印象があります。
昔は土手に一杯生えてました。クサボケと共にバッタ捕りの時痛い目にあったトラウマが・・・
今はその土手も環境が変ってしまい殆ど行くことは無くなりましたが。
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自生地 (田中川)
2008-12-07 01:34:01
海岸堤防のコンクリートの割れ目に生えているのを見るなど、海岸近くで見かけることが多かったので、海岸性のものかと思っていたのですが、里山の林縁や川の上流部の土手などでも良く見かけるようになりました。自分の行動範囲が広がっている所為でしょうか。
バッタ捕りはクコの群生地にも踏み込んでいくんですね。お互い、気を付けましょう。
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