![コメツキガニ](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/ef/55ba7dbaaf7b56fdd3118f6e946c0869.jpg)
コメツキガニの巣穴からほぼ一直線の通路が伸びている。通路はこれ以上は長くならない。危険が迫ると、この通路を通って自分の巣穴に逃げ込まなければならないので、欲張ってあまりにも長い通路を作ってしまうと危険も増すこととなる。一本の通路で満腹できなければ、複数の通路を巣穴を中心として放射状に作っていく。通路の片方にだけ砂団子が並んでいる。この通路は他の個体の通路と交差はしていないように思う。
この通路こそ、コメツキガニが食事を済ませた場所であり、自分の領地である。
![コメツキガニ](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/13/38b56f2df15cd9a3ac56dc407838d15c.jpg)
このコメツキガニの甲の色がオレンジ色をしている。なぜ、この個体だけがこんな色をしているのか分からない。
![コメツキガニ](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/a1/452924d246b908b1dec5c0467bb3a49d.jpg)
食事中の彼らを眺めていると、コメツキガニは砂ばかり食べているように見える。本当のところは砂にくっついている生物の死骸などをこしとって食べているという。
![コメツキガニ](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/25/99497f05520462fd6f1091ff236375b8.jpg)
口から出てくる砂の塊をハサミで切り取って足元に置く。
![コメツキガニ](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/6a/accb1e309a4f155408f80d339e696aff.jpg)
置かれた砂団子を歩脚を使って体の後ろへと移動させる。一番後ろの歩脚で更に後ろへ蹴り飛ばす。
コメツキガニはいつも自分が捨てた砂団子を背にして食事していることになる。言い換えれば、彼らは常に食事しながら後片付けもしていると言える。
香川の大学院生、おなかんと申します。
干潟の研究をやってまして、今ちょうどコメツキガニの生態を追ってる真っ最中です。
1年半前の記事にコメントしてしまってすみません。。
早速で申し訳ないのですが、4月の学会発表にてこちらの写真を使わせていただけないでしょうか??
コメツキガニ達は警戒心強すぎです!こんな綺麗に写真撮られててすごいなぁ~と感心したのです。
よろしくお願い致します。
干潟のどのようなことを研究されているのでしょうか。
コメツキガニの生態観察はこの時期は難しいでしょうね。
干潟の中で息を殺して、まるで一塊のオブジェのようになってしまえば、警戒心の強いコメツキガニもいろんな生態を見せてくれると思いますよ。
画像の出所を明らかにしておいてくだされば、画像の使用を認めます。
干潟の食物連鎖の解明をテーマに研究を行っています。
現在は、コメツキガニと、コメツキガニが作った砂だんごと、砂だんごになる前の彼等の餌となる表層泥について、
アミノ酸組成を測定して、そこから栄養価を算出しています。
それから、炭素や窒素の量を測ったり、泥の中に住んでいる珪藻の量(クロロフィルa)なども測っています。
砂だんごが作られる前と後とで、これだけ成分に差がありました、だからこのカニ達は泥に住む珪藻を主な餌にしているんです、という話になります。
説明下手ですみません。。
この写真を撮るために、干潟でじっと動かずに待たれたのですね・・・!すごい・・・
今回使わせていただきたいと考えているのは、2009年度春季海洋学会です。
画像の出所は、こちらのブログ名とURLを掲載させていただこうと思っていますが、いかがでしょうか。
許可をくださいまして、本当にありがとうございます!
コメツキガニは珪藻を体内に取り込んで消化しているという証明にもなるんでしょうか。
生き物たちの生態の謎解きに私の画像が活用していただけるとはありがたいことです。
今後の研究も楽しみにしています。
そうです、その証明をしたいなーというのが私の研究のテーマなのです。
こちらこそありがとうございます。
なかなかこんなアップの写真撮るのは難しいと思うので、とても嬉しいです!
またおもしろいことが解明されたら報告させていただきます。
本当にありがとうございました!