ナデシコ科のカワラナデシコ Dianthus superbus var. longicalycinus
津市の白塚漁港の北に奥行きのある古くからの砂浜がある。今年はアカウミガメの産卵巣が2ヶ所で見つかっている。この時期、この白塚海岸の砂浜を歩くと、カワラナデシコの花に出会える。
近年、この砂浜の南部に松の木をせっせせっせと植樹している個人がいる。朝早くから松の選定作業をしたり、園芸植物を育てたり野菜を作るなど砂浜を自由に使って人生を楽しんでいるようだ。枝葉を燃えした灰を松や花に肥料として与えている。
この辺りの砂浜は海浜植物の植生も豊かなので、防砂林としての松は必要ない。おそらく、昔から聞きなれた「白砂青松」の言葉から砂浜には松が必要なんだと思い込んでいるのではないだろうか。
三重県内の他の砂浜海岸でも、松の植樹が留まることなく続いている。砂浜の管理者である市町や県に、砂浜の植生と砂浜に暮らす生き物に対する知識も思いやりも無いからこんなことになっている。
松の無い砂浜も立派な砂浜で、それも素晴らしい自然だ。守るべき価値があるものだ。町屋海岸、白塚海岸、豊津海岸、芦原海岸、鼓ケ浦海岸を連日歩き回っていて、つくづく思う。
2009.7.11
防砂の役割を果たす海浜植物も、
松が育って日陰になると絶えてしまいます。
植栽時、土砂を持ち込んでいるため、
砂浜の草原化が進むばかりです。緑は豊かになりますが。
本来そこにすみ続ける小さな生きものたちも、絶えていかなければならないのでしょうか。声も立てずに。
それぞれ自然の姿が一番美しく、
頼もしいものだと思います。私たち人にも。
自然は普遍です。
カワラナデシコの花、可憐でした。
今でもカワラナデシコはそこにあるのでしょうか。自由に採取してもいいのでしょうか。出来れば自宅で育てたいのです。私は鈴鹿に住んでおり、行けそうな場所なので出来れば行きたいと思います。
多くの方に美しい自然を見て楽しんでもらう、それでいいんじゃないですか。自宅へ持ち帰らなくても。
浜辺でカワラナデシコの花を見て驚きました。
美しかったからです。
カワラナデシコが美しいのは、そこで咲いているからだと思います。
自然の姿を愛でてやってください。
美しい花を自分の手元で育てたい、そういう考えがあってもいいと思います。採取しようという気持ちになるなとまで強制は出来ないと思います。全てを刈り取って自宅で栽培して商売するとでもいうのならまだしも、沢山咲いている自然の草花の一つや二つを持ち帰るのが悪いことだとでも言うのでしょうか?
私も自然を愛しています。しかし自然の中には人間も含めた動物との共生も含まれます。例えば咲いている花を猫が踏みつけて折れてしまうのも自然の一つではないでしょうか。私がやろうとしているのはその程度のことと考えておりますがいかがでしょうか。
草花はどこで咲いても美しいものです。海岸で咲いているから美しくて、他の場所では美しくないというコメントにも違和感を感じます。
はじめまして.
お気持ち,わからないでもありません.でも,カワラナデシコは全国的に減少が著しく,津市周辺の産地もほとんど消失してしまいました.なんとかそっとしておいていただけませんか.
どうしても,とおっしゃるなら,秋に種子の採集をされることをおすすめします.また,種レベルで同じものは,販売されています.栽培品種は野生のものを抜いてきたものに較べて,はるかに栽培は容易です.単に花を愛でたいとか栽培を楽しみたいのでしたら,こちらをお勧めします.