田中川の生き物調査隊

平成12年3月発足。伊勢湾に注ぐ田中川流域の自然と生き物を調べ、知らせる活動をしています。三重県内の生き物も紹介します。

フクラスズメ

2010-02-10 | 
フクラスズメ
ヤガ科シタバガ亜科のフクラスズメ Arcte coerula (Guenée, 1852)

津市内のとある堆肥置き場。乾燥した堆肥と同じ色合いの蛾がいた。動いたので,蛾だと分った。成虫で越冬するフクラスズメであった。翅長は35ミリほど。後翅に水色の模様がある。胴は太いが触角は細い。
成虫出現月は7月から3月。

『(続)故郷の動物』には,「ずんぐり太い胴,越冬する成虫も」とのキャッチフレーズを付けて,フクラスズメを次のように解説している。「前翅は暗褐色地に不規則な暗色の斑紋があり,後翅は水色の紋がよく目立つ。年二化で,成虫は8月頃と十月頃に羽化し,第二化の成虫はそのまま越冬する。晩秋には室内にも侵入し,廊下の隅や物置などで見かけることもある。」
2010.2.5

フクラスズメ