庭にオオトビサシガメ 2008-04-19 | カメムシ 庭で大きなサシガメを見つけた。弱っていて、ほとんど動かない。 サシガメ科のオオトビサシガメ 刺されると激しい痛みがあると図鑑にも書いてあった。きっとそうだろうと思って気をつけて触ってみたが、やはり動かない。 裏返して観察した後、花壇の隅に放した。 山地の樹上でよく見られる種らしいが、なぜ海岸部の我が家の庭に現れたのだろうか。 2008.4.6 ひっくり返してみた。細かい毛が生えている。立派な口吻も見える。
ミツボシツチカメムシ成虫 2008-04-16 | カメムシ 四日市市内の丘陵公園でミツボシツチカメムシの成虫と出会った。 体長は5ミリほど。体の側縁は白色に縁取られている。小楯板の先端と革質部の1対の小紋も白色。 オドリコソウやヒメオドリコソウに寄生するという。 公園のあちこちにはヒメオドリコソウの花がいっぱい咲いていた。 2008.4.13
サシガメ科の幼虫 2008-01-04 | カメムシ 黒豆を収穫後、その株を畑に積んでおいた。この日、その下で暮らしていたサシガメ科の幼虫一匹を見つけた。 体長は約13ミリ。前脚と中脚の脛節に各3個の黒っぽい環状紋がある。体色はこげ茶色。触覚基節の長さが頭部の長さと同じくらい。 ホソサシガメの幼虫ではないかと思われる。類似種がいるようなので断定できない。 夏になれば、きっと成虫に会えるだろう。 2007.12.31
ヒメイトカメムシ 2007-09-06 | カメムシ 庭のスイフヨウの葉に4ミリほどの虫が何匹もいる。あまりに小さすぎるので数日来敬遠してきたが、このほど撮影してみた。 イトカメムシ科のヒメイトカメムシであった。 触覚と脚に多数の暗色環状紋がある。触覚第4節と各腿節の末端は強く膨らむ。 キリ、ヒヨドリジョウゴ、フヨウなどの植物に寄生しているようだが、昆虫も食べているらしい。 幼虫もいるのだが、いまだ撮影に成功していない。 2007.9.3 小楯板は暗色で、基部に針状の白い突起が2本ある。 2007.9.5
オオクロセダカカスミカメ 2007-06-28 | カメムシ 海岸堤防の西側には昔、ラグーンの地形が見られた。きれいな水が流れていた。 今、ただの排水路となったその流れに昔日の面影は無いが、周りの植物には見覚えがある。メダケやナワシログミが茂っている。浜田(はまた)と呼んでいた堤防際の水田では今も稲作が続けられている。 その水路際の草むらで、小さなカメムシを見つけた。 カスミカメムシ科のオオクロセダカカスミカメ 体長は約5ミリほど。 日本原色カメムシ図鑑の写真27.ヒメセダカメクラガメとされている個体はオオクロセダカカスミカメの誤りである。第2巻の228ページに訂正記事が出ている。 2007.6.28
アワダチソウグンバイがいっぱい 2007-05-14 | カメムシ 鈴鹿川の河川敷で昆虫を探した。 数の多さでナンバーワンはアワダチソウグンバイ、セイタカアワダチソウの葉上でいくらでも見つかった。 アメリカから侵入してきた帰化昆虫で、平成12年に兵庫県西宮で初めて発生が確認された。キク科の植物が被害を受けているが、まだ適当な農薬が見つかっていないという厄介者。 カメムシの仲間だが1993年発行の日本原色カメムシ図鑑には載っていなかった。 2007.5.12
マキバサシガメ科 2007-04-09 | カメムシ 海岸堤防下にある水路際の田に降りてみた。田は意外と乾燥していた。 水路に架かったコンクリートの橋を急いで渡ろうとしている一匹の昆虫を見つけた。 マキバサシガメ科のキバネアシブトマキバサシガメ 石の下で生活しているらしい。 拡大して見てみると粗い毛で覆われている。 図鑑には「きわめて珍しい種」と書かれていた。 2007.4.8
海岸の小さなカメムシ 2007-03-25 | カメムシ 砂浜。打ち上げられた流木などが清掃もされず放置されている。 夏になると二輪や4輪駆動車が走り回る海岸。 流木がたくさん有って、歩きづらい砂浜のほうが好きだ。 波打ち際から最も離れた所にある、流木や漂着物の溜まった辺りを探した。 体長は約3ミリ。 ナガカメムシ科のヒメオオメカメムシ。 複眼が大きく突出する。 色彩には変化が多いようだ。 海岸や河川の地表で生活し、アブラムシやダニなどの小動物を食べているらしい。 2007.3.10
モモブトトビイロサシガメ成虫 2007-03-08 | カメムシ モモブトトビイロサシガメの幼虫を見つけていたいつもの砂浜に出かけた。 幼虫の姿は無かったが、近くに捨てられていた鉄板の下から成虫3個体が見つかった。 成虫で越冬していた個体たちであろうか。集団で越冬生活していたことが判った。 近頃、流木や鉄板やら何でもひっくり返してみることにしている。 2007.3.4
ハートマーク 2007-02-17 | カメムシ 鈴鹿市内の神社で落葉下の昆虫を探した。最初に見つけたのがこのカメムシ。 ツノカメムシ科のエサキモンキツノカメムシ。 このカメムシの母親は卵を抱くように守り、幼虫の保育もする習性があることで知られている。 黄色のハートマークが美しい。 2007.1.27
砂浜のサシガメ 2007-02-05 | カメムシ 砂浜のサシガメとしては、ヤニサシガメが松の木で生活しているのを何度も見ている。もう一種、モモブトトビイロサシガメが流木の下にいるのを見つけたことがある。 この日、砂浜に落ちていた角材の裏側で越冬しているモモブトトビイロサシガメの5齢幼虫を見つけた。 成虫で越冬すると図鑑には書かれているから、この幼虫の親や兄弟たちも近くにいるのだろうか、少し探してみたが見つけられなかった。 2007.2.4
イチモンジカメムシ越冬中 2007-02-04 | カメムシ 砂浜に群生するハマダイコンの株元辺りを調べていて、小さな木屑の裏側でじっとしているカメムシを見つけた。 体長は1センチくらい、カメムシ科のイチモンジカメムシ。マメ類の害虫。 淡紅色の横帯があるのは♂、メスの横帯は淡緑色。メスにはまだ会えていない。 2007.2.3
砂浜のカメムシ 2007-01-27 | カメムシ ナガカメムシ科のヒメマダラナガカメムシに今年も出会った。 砂浜のコウボウムギが群生している場所で見つけた。枯れて薄茶色になったコウボウムギの株周りを丁寧に調べていて見つけた。 前胸背や前翅の橙赤色部にある黒い斑紋は変化に富み、個体によって皆異なっているように思う。 枯れ草の中でこんなにも目立つ色彩でいることが信じられない。私好みの色なんだけど。 2007.1.22
フタテンカメムシ越冬 2007-01-20 | カメムシ 近くの海岸に今日も出かけた。 ハマダイコンの葉は青々としているが、メヒシバの枯れ草が目立っている。 メヒシバの枯れ草の中に錆びた鉄板の小さな欠けらがいくつか落ちていた。 その欠けらを拾い上げてみると、欠けらの裏にフタテンカメムシの成虫が越冬していた。別の欠けらにもいた。2個体を見比べると多少色合いが異なる。 体長は11-14ミリ。触覚第2節は第3節の約2倍ある。海岸のイネ科植物の根際で生活する。 2007.1.20
エチゴヒメナガカメムシの道行き 2006-12-12 | カメムシ 12月に入っても、砂浜にはいろんな昆虫が動き回っている。 体長は4ミリ、このエチゴヒメナガカメムシはキク科植物に群生するらしいが、この季節、このあたりにはキク科の花なぞ咲いていない。 彼らの住家は確認できていないが、複数のカップルを見かけたから、きっと集団で住んでいるに違いないと思っている。 早春には彼らの子供たちに出会えるのであろうか。 「前胸背には金色の短い毛が密生している」と図鑑に書かれていたが、この写真からでは確認できない。 ヒメナガカメムシ類の研究はまだまだのようだから、近似種かも。 2006.12.5