フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

2016-07-01 20:02:50 | Weblog
イギリスのEU脱退の国民投票が決まって以来、株式市場の値動きが注目されます。また、円やドル相場も気になりますね。
さて、その際に円の他に銭が使われます。貨幣として銭がないのにどうしてでしょうか。日本の通貨の単位は貨幣法を引き継いだ「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」によって「円」と決められています。この法律では一円未満の計算単位として、円の100分の1を「銭」、銭の10分の1を「厘」と定めています。計算上は「厘」「銭」が存在しているのです。しかし現実には数億から数十億ドルの単位で売買されるため「銭」が支払われることはないのです。経済の仕組みは複雑ですが、こうしたことをじっくり勉強することでニュースが身近になるのです。
もうひとつの話題としては日本の硬貨には製造年が記されていますが、紙幣にはありません。紙幣にはもともと一枚づつ異なった記号、番号入っているので、必要ないのですね。