フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

言霊(ことだま)

2009-02-19 22:46:37 | Weblog
言霊とは一般的には言葉に宿ると信じられた霊的な力の事をいうそうですが、この力は現実にある様な気がします。皆がこぞって不景気、不景気といって本当に不景気になってしまいました。
今年は暖冬と言われて、はやくもわらびなどの山菜とりがはじまっていますが、そうした暖かさを実感出来ない程、気分が冷え込んでいる様です。気分が乗らなければお酒を飲む気にもならないのか、勤め帰りにお酒を飲む機会が減った人は全体の4割も占めています。特に予算が減ったという社用族の比率が高いかもしれません。
かつて風評被害という言葉が流行しましたが、何となく、いつの間にか落ち込んできた景気といった感じです。それにあわせる様にメディアで不況、不景気、失業、派遣切りなどの言葉が乱発されると、極端にいえば昨年の今頃と給料が全く変化のない大半の人々も、出費をおさえてしまいます。そして不況の連鎖が繰り返されます。
昔の雨乞いの行事の様に、こうした暗雲を吹き飛ばす何かが求められますが、それも期待薄です。天気が変わっても急には右肩上がりにはなりませんかねぇ。
こうしてみると言霊(魂とも書く)を改めて信じざるを得ません。子供の頃「バカって言うとバカになるよ」と叱られた事を思い出します。
今や、1億2000万の人々がすべてプラス思考の言葉しか使ってはいけない法律でも作ったらどうでしょうかねぇ。

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