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マニアの戯言

映画マニアの勝手な映画感想日記

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「美しすぎる母」

2013-04-04 06:41:57 | スペイン映画&ドラマ

Savage Grace 2007年 スペイン・フランス・アメリカ作品

監督 トム・ケイリン
出演 ジュリアン・ムーア スティーブン・ディレイン エディ・レッドメイン ウナクス・ウガルデ 

勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
社交家の母バーバラと登山家で資産家の父ブルックスの間に生まれたアントニー(トニー)。
母の愛情と父の冷酷さを受けながら育った彼は、父の仕事の関係上家族で世界中を飛び回っていた。
青年となったトニーは、ある日、ガールフレンドのブランカを家に招き、両親と共に楽しい一時を過ごす。
だが、後に父親はブランカと不倫をする。それはバーバラにも知られる事になった。
1968年、スペイン、マジョリカ島。
目と鼻の先にいるにも関わらず両親は別居を続けていた。トニーは、友人のジェイクといつも一緒にいた。
そして、パリへと行くが、バーバラが自殺を計った事により、トニーは再び母親と一緒に暮らす事になるのだが。

勝手な感想(自分の思い込み多々)
何を見ても、苦手なジュリアン・ムーア。( ̄。 ̄;) 思いっきりこの作品で滑車がかかってしまった。

とはいえ、よくある、『社交だけで生き抜く女!』のパターン。

本当の上流階級の中に入ると、メッキがはがれてしまうのだ。
どんなに愛嬌を振りまいたとしても、そこに根本的な何かがないから、本当の仲間には入れてもらえないのだ。
今回は、夫からの愛情がもらえなくなった地点で、彼女のメッキがはがれていく。
いや~、もがく姿がイライラしてしまったぞ。だって、努力をしないもの。
必死にすがりつく姿がなんかねえ~。( ̄。 ̄;)

とはいえ、夫も夫だ!
息子のガールフレンドに手を出すかね。プレイボーイだとしても、娘ぐらいの歳だろ?
その相手の女も女だ!おっさんのどこがええの?(@_@) 
息子の方がよっぽどいいと思うけどなあ。

なので、
息子が愛する母親を殺す理由が何となく分かった。
というか、あの状況だとそうなるしかなかったのではないかと思えてしまう。

それでは
目的のウナクス君はといいますと。アントニーの友人で同居しているジェイクだった。
クスリに溺れ、悪いことをしている不良な男だった。
いや~上手いなあ~。
そういう雰囲気もばっちり似合うんだよねえ。
ぱっつんぱっつんのズボンも似合ってたし、あのどっちともとれる様子はなんかいい感じだったのだ。
もう少し出番多かったらよかったんだけどなあ。

実話からインスピレーションを受けてのお話だったとの事。
1972年に、母親を殺害し、自ら警察に通報後、その場で逮捕。有罪になるも、精神医療刑務所へ。
その後、バーバラの母親と暮らすも、彼女の事も刺し、再び刑務所へ。
そして・・・。

インスピレーション受けるのも納得な人生です。(^_^;)


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4 コメント

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偽りの果て・・・ (zebra)
2013-04-18 21:22:04
実際の出来事みたいですが あらすじを読んでて 
”このふたりはまさに破滅する運命だった”それが 率直な感想です。

 息子が母を殺したって なってますが
このゆがんだ関係では 息子が母を殺してなかったとしても 別の形で悲劇を迎えてたのでは。

 この状況では 逆に母バーバラが息子アンソニーを殺害してた可能性だって おおいにありえます。 そうとう精神的な不満や不安が鬱積してたバーバラ・・・
腹を痛めて生んだ息子だからこそ・・・ってコトにも
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身内で良かったのかも。 (zebraさんへ:takbout)
2013-04-18 21:46:16
zebraさん
コメントありがとうございます。
そうですね、何かしらの悲劇は起こっていたかもしれませんね。
身内で良かったのかも?

>腹を痛めて生んだ息子だからこそ・・・ってコトにも
これってよく言われますよね。
自分には考えられない話です。
息子にとっては大迷惑な話。
だから子供が気の毒でなりません。
返信する
ふたたびコメントします。ベークランド一族の栄枯盛衰 (zebra)
2013-08-16 21:07:42
ふたたびコメントします。ベークランド一族に ついてです。

あらかじめ ことわっておきますが 気分が重くなるコメントですので ご容赦ください。

ベークランド一族は もともと レオベークランドという プラスチック発明家が 工業化に成功して 自分の名から
"ベークライト"というプラスチックを世に送りました。

 アクセサリー、小物アンティーク素材などに 製品化され 財を築きましたが ベークライト自体 命とりな欠点が ありました・・・ 製造過程において化学反応によって 爆発事故が起きやすかったそうです。

 60年代、70年代には 爆発事故の起きない安全な改良プラスチックが開発されましたので ベークライトは姿を消していきました。

 それは奇しくも バーバラ事件が起きた 70年代と同じ時期。 とうぜん こんな事件を起こせば一族の名誉が無事なワケが ありません・・一気に ベークランドの評判は悪化。 栄華は途絶えました。

 なんだか日本の源平時代末期の 義経ひきいる源氏軍に攻め込まれた平家の滅亡。平家物語
"おごれる者 ひさしからず"や・・・・

 頼朝の圧力に屈した 藤原泰衡が平泉の館で義経を攻め倒したものの 結局、源頼朝の謀略で滅亡した 奥州藤原一族。
”夏草や兵どもが夢のあと・・” 等・・・
 

名門一家ベークランド一族も 平氏、義経、 奥州藤原一族と同じく いくさではないが名門の衰えによって滅んだと見えます。
返信する
大概金持ちは滅びます。(^_^;) (zebraさんへ:takbout)
2013-08-16 22:55:09
zebraさん
長いご説明ありがとうございます。
自分自身歴史ものなど苦手で、よりともをたねあさと読んだ、むっちゃうどうしようもない歴史音痴でございまず。
なので、歴史うんぬんでは言えませんが、映画の展開(パターン)として、一言は言えます。

大概、1代で膨大な財を築いた家族は、滅びます。

そうじゃないと映画は面白くないですからね。

という事で、基本映画マニアなので、そこらへんで勘弁して下さいませ。<(_ _)>
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