サッカーW杯で盛り上がる季節に、
福岡ではマラソン。
陸上愛好者あるいはスポーツ好きな方々は
「あれ、去年で最後だったんじゃね?」と。
実際、2021年の第76回でピリオドを打ち、
名称はママながら「新しい福岡国際マラソン」に
今年からなっているのだという。
ニューイヤー駅伝に照準を合わせるランナーが増え、
実力のある国内選手のエントリー減が
終幕の要因のひとつとも言われているが、
2022も地味な顔ぶれになった
ただ、キャッチコピーは・・・
《この伝統は、止まらない。
-走れ!最も新しく、最も歴史ある大会を-》
・・・なかなか恰好いい。
さらには、杭州2022アジア競技大会と
ブダペスト2023世界陸上の選考レースでもあり、
MGCチャレンジの大会でもあるので
パリ五輪にもつながる42.195Kmだったりも、した。
結果、日本人トップで全体7位の秋山清仁ら4人が
マラソングランドチャンピオンシップ出場権を得た。
「走る天候」には恵まれ、序盤はハイペース。
好記録が期待されたのだけれど、
勝負どころの30kmで「世界」の時計についていけず、
地元の九電工の赤崎暁、ベテラン大石港与らが後退。
それまで顔を見せていなかった秋山が
サムライブルーばりの逆転で、2時間8分43秒。
日本人三番手でゴールテープを切った大石は、
トヨタに籍を置きながら中大のコーチも務める34歳。
ベテランらしい粘りの走りでMGCは、さすが!
一方、かつて箱根や実業団を沸かせた
ともに双子のランナーとしても有名な
村山謙太、市田孝(ともに旭化成)は23位と30位に終わった。
残念。
我が鉄紺からは、高久龍(ヤクルト)が
ペースメーカーとして1km3分を刻んだ。
また途中まで快調だった河合代二はトーエネック。
服部弾馬のチームメート……と思いきや、
9月1日付でNTT西日本に移籍していて吃驚。
中部電力グループのトーエネックには、
今年の箱根で8区区間4位の走りで、
復路2位・総合4位に貢献した蝦夷森章太がいる。
嗚呼、気づけば「箱根」まで1か月を切ったぞ。