麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

350円のお弁当

2019年02月26日 | 身辺雑記
もう先々週くらいになるだろうか?
二時前後にお弁当屋さんがオフィスに。
それが350円均一である。

スーパーの惣菜などが遅い時間、
安くなるのと同じで……
通常600円前後で売っているものを
前段の時間に安く持ってくる仕組み。

もともと劇団六階の常勤者は
意識しているわけではないのだが、
ランチタイムが終わる時間帯に
交代で昼食に出ることが多かったから、
「来る時間」が寧ろ丁度良く、
加えてお財布にもやさしい
……ちなみに我々はゼロ回答でも
格段ペナルティはないという約束だ。

昼どきに幾つかの会社を巡った販売員は、
時差に加えて選択肢の狭いことで
「350円」になった弁当を
契約した事務所に持って行く。

彼らがバイトなら、雇用側には
時給に対する売上が少ないから
厳しくもなるわけだが……。
俯瞰して見れば、世界的な課題の
食品ロスの解消の一手といえる。

保温ケースに入ってはいるが
さすがに二時ともなると冷たい。

チンして食べながら思うのは……
我々の全国巡演の今である。

前回ブログの後半に触れたが、
少子化の問題などあって疲弊する
学校公演なのである。
華やかりし頃は、A市からB市、
さらにC町を経て県をまたいで
D市、E市…と組めた日程が、
昨今は、なかなか厳しい。

a県のあと一日移動に費やし、
b県で上演して一度帰京。
都内で、それも飛び飛びで数回…
再びa県に行き、c県からb県……。
大変厳しい行程が珍しくない。
肉体的にもだが、経済的にきつい。

キャスト・スタッフの移動交通費は
馬鹿にならないから、帰京せずに
新たなステージを作れないだろうか?
学校が駄目なら公共ホールやNPO法人、
様々な選択肢に働きかけて、
経済も勿論だが大切な作品を、
少しでも多くの人に観て貰いたい!

そして。
350円のお弁当も、世に生を受けて、
捨てられるよりは人の口から胃袋
……(以下省略)へと運ばれたい筈。

俳優座は学校公演から撤退して久しい。
ので、数行前の状況は仲間から聞いた話。
只とはいえ、安穏としているわけではない。

さて今日の「350円」は何かしら?



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