麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

祇園精舎ノ花ノ色、沙羅双樹ノ鐘ノ声。

2020年04月12日 | 身辺雑記
【祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。】

御存知『平家物語』の冒頭です
その、ど頭「祇園精舎」とは何だろうと、今更に。

祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)はインドにあります。
コーサラ国の首都シュラーヴァスティー
(現ウッタル・プラデーシュ州シュラーヴァスティー県)
に、釈迦に説法を行って貰うべく建てられた寺院で
天竺五精舎(釈迦在世にあった五寺院)のひとつ。

さて、『平家~』の有名な書き出しをテレコにした
弊ブログタイトル。
混迷する時節へのメッセージ的な狙いはありません。
それよりも、数日前に投稿した「お釈迦さま」の話の、
続きの枕として拝借。

4/9付『三密』では・・・35歳のシッダールタが
ナイランジャナー川で沐浴ののち、
村娘のスジャータから乳粥を受け回復し、
悟りに達し仏陀となった・・・ところまででした。

で。悟り、解脱もした釈迦の結論は
「世間の人々には悟りの境地を語っても、
徒労に終わるだけだろう」という、
ある意味で流石ともいえるものだった。
ただ。
このままだと「仏教」が始まらないわけで、
登場するのは梵天。
釈迦に教えを広めるよう三度にわたり諭し、
ここから約五十年、教化と伝道が始まります。

補足。
梵天は帝釈天と並ぶ天上界の二巨頭。

あと「仏教」とひとくくりにするのは容易くない。
前述の悟りに関しても、法華経では、
30数歳で悟りを開いたのではなく、
永遠の過去から仏となっていて、
輪廻転生を繰り返した後に釈迦として誕生した
「久遠実成(くおんじつじょう)」と考えている。

多くの人が痺れる熟語のひとつ「永遠」の源。
てなわけで、色々言い切るのは難しくもある。



我が家から数メートル。立教大学の生垣。
あえてミッション系の風景を入れてバランスを。

末筆ながら。
前半に使った「テレコ」。
歌舞伎で、二つの違う筋をまとめて
一幕ごとに交互に進めていく技法を
「てれこ」と呼んだのが語源だと、
我々演劇人は、先輩から聞いています。
……諸説あるのだろうけれど。

雨が強くなってきた。
4月12日、ますます巣籠もりには佳いのか。
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