麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

「真っ赤なお鼻」の放課後

2023年08月27日 | 鑑賞

道化モノは、メイクシーンがつきもの。

 

実在したサーカスのピエロ・栗ちゃんを

主人公にした『翔べ、イカロスの翼』

(1978年、草鹿宏著。一光社)は

映像や舞台にもなった作品で、

映画は、さだまさしが主演(1980年)。

プロのカメラマン志望の青年が

ピエロになって行くさまが

顔を作るシーンで印象づけられた。

 

 

二夜連続でA、Bキャストを観劇した

劇団銅鑼第59回公演

『「真っ赤なお鼻」の放課後』でも

平凡な高校二年生・青砥雛子が

師匠・沢田にメイクされる場面から

一気にクライマックスへ……。

 

話が前後するが、ここであらすじ。

 

進路で悩む雛子は、ミュージシャンになると

明確な夢を持つ幼馴染みの陽人を訪ねる。

と、彼はALSを患った母を介護する

ヤングケアラーとなり、高校も通信制に編入、

音楽から離れた日々を送っていた。

雛子は、漠然とした検索から医療事務を

目標のひとつに掲げるが、職場見学先の

病院で目にした「訪問者クラウン」の

赤鼻を目にして、幼い頃の記憶を呼び覚ます。

 

それが、タクシー運転手のかたわら、

こどもたちに笑顔を届ける沢田だった。

 

 

劇場に向かう道すがら、ビアガーデンのポスター。

あぁ30代の頃、制作仲間と行ったな~と、

無駄にいろんなことで盛り上がった時間を

思い返しながら、会場へ。

 

そこには、受付から劇団一丸で迎えてくれる

家族の匂いをまとった銅鑼の面々。

作品の中身も銅鑼らしい直球ど真ん中で、

客席は、それをまっすぐ受け止めていた。

 

 シアターグリーンBOXinBOX THEATERにて、

8月23日(水)から本日まで。

 

2020年、48歳の若さで逝ったクラウンYAMA。

彼のことも思い出さずにはいられない作品。

それから。

劇団東演での最後の担当作品となった

『翔べ! イカロスの翼~君は翼をみたか』

(2009年、紀伊國屋サザンシアター)も

当然、甦ったわけである。

あの舞台でも、メイクシーンはありました。


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