麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

終戦記念日と月光の夏

2014年08月16日 | 鑑賞
終戦記念日。
正午の時報とともに黙祷を捧げた人が
全国各地に多数いたことだろう。

僕も時報を聞いた
黙祷のかわりに会場の照明が落ち、
舞台上に明かりが入ると、
朗読劇『月光の夏』が始まった。

劇団東演が毎夏こだわって
上演を続けるこの作品は
初演から12年目を迎えました。

特攻出撃を前にピアノを弾いて
知覧に向かった隊員と
遺されたピアノを巡る
実話に基づく物語。

三公演異なる顔ぶれで上演され、
僕の観た回は能登剛、奥山浩、
岸並万里子、古田美奈子の俳優陣に、
ピアノは佐々木崇。

2003年2月の初演キャストでもある
岸並、古田と同年8月配役された能登。
この年『月光』を読んだ八人中三人と
翌年夏デビューの奥山。
今もっとも安定感のあるアンサンブル。

また。
沖縄の海に散った海野光彦に
捧げるかのように「ピアノソナタ月光」を
風間森介が弾く最終景であることから
男性ピアニストでの上演が
熱望されていた点が叶えれれた
舞台でもありました。

客席には、毎夏この作品で
「この日」を過ごす人の顔が
多く認められた。
来年は戦後七十年。
リーフレットに製作者は
「後年の人々にあの時は戦前元年だった
と言われないために
今年も小さな爪あとを皆さんとともに
残したいと願っている」と
書いている。

*****

北沢タウンホールにて。
原作・脚本/毛利恒之
演出/鈴木完一郎、原田一樹
13日=能登、奥山、岸並、古田
ピアノ=根岸弥生
14日=南保大樹、清川佑介、
落合咲野香、野二紗子
ピアノ=仲道祐子
15日=能登、奥山、岸並、古田
ピアノ=佐々木

(敬称略・本文中記載は苗字のみ)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 里帰りの思い出。 | トップ | 痕ビネ-ション »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿