麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

年輪と絵姿の便り(一)

2014年08月22日 | 制作公演関連
さる五月に藤沢周平の『溟い海』を
上演したJ-Theaterが十一月、
今度は周平の直木賞受賞作
『暗殺の年輪』をお届けします。

オーディションしましたよ、
と8/9の弊ブログに書いたけれど、
その時はまだ作品は伏せていました。
無事に著作権クリアしたので
情報公開でございま~す。

詳しくはまた書きますが、
ざっくり言えば『暗殺~』を
『溟い海』にも出演した石鍋多加史、
半田浩平、内田里美、柳瀬ともみら
ベテランと中堅中心で組んで、
もう一本は若手を積極的に起用した
二本立ての公演となります。

前者の演出は黒川逸郎(出演も)。
後者は小林拓生(『暗殺~』には出演)。

おっと。小林が演出するのは、
『江戸おんな絵姿十二景』の中から
「晩夏の光」など選りすぐりの五編。

『江戸おんな~』は、1981年3月号から
文藝春秋に一年にわたって連載された
季節に応じた十二の独立した掌編で、
単行本『日暮れ竹河岸』には初出から
実に15年後に収められている。

直木賞作品もさることながら、
こちらも「十二景」にまつわる季語、
「絵姿」と連関した浮世絵との絡み
などなど・・・見所もりだくさん。
出来れば、巨匠にあやかって
十二回で書きたいな~なんて。


ま、とにもかくにも。
今日がその稽古初日です。
既に『江戸おんな~』が13時から
始まっていて、『暗殺~』は
18時開始となります。ので、
前半のお尻に間に合うよう、
ぼちぼち出発します。

***

2014年10月7~9日、小劇場B1にて。
『暗殺の年輪』
『江戸おんな絵姿十二景』
それぞれ3回すつの上演となります。

【続く】
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2 コメント

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舞台と小説 (まる)
2014-08-23 15:19:08
小説の舞台化、っていうのかな。
要するに原作が小説である芝居。

で、その原作をまだ読んでない時。

本を読んでから芝居を観るか
芝居を観てから本を読むか

若干迷うんだよね。

作り手側としてはどう思うんだろう。
返信する
個人的意見 (敏腕P)
2014-08-24 10:01:26
推理ものなど結末解ってると面白さ半減な場合がありますよね。
一方歴史物など結末が基本知られている場合、読んでおくと「あれこの人物は敵だっけ味方だっけ?」と考えてるうち話を見失うことを避けられます。
また原作の分量、例えばぶ厚い文庫が上中下あって、観劇日までに読み終わらないなんて場合もあるかも(笑)
以上一般論。

今回でいえば、中篇の『暗殺の年輪』と五編の掌編から成立してる朗読劇。
読むのがそう難しくなく、逆に一度耳で聞いただけでは難解な言葉も多いから予習はおすすめです。

ただ『暗殺~』はサスペンスの要素もあり結末知らないお楽しみもあるから、一から六まで読んで劇場に来るって手もあります(^_^;)
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