麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

喜劇団体列車

2024年03月24日 | 鑑賞

渥美清主演、ヒロインに佐久間良子。

東映映画『喜劇団体列車』を観た。

 

日本映画華やかりし時代の、

呑~気な映画であった

 

〈終〉とスクリーンに出たあと、

寅さん、じゃないや山川彦一役の

渥美清が車掌姿で登場し、

「好評シリーズ、早くも第三弾」と

『喜劇初詣列車』の宣伝をした。

 

それで知って、早速検索したら、

第一作は『喜劇急行列車』。

『…団体』は、助役試験に三度落ちた

伊予和田駅(愛媛)の国鉄職員

(この国鉄職員って響きがまた郷愁)

なのだが、『…急行』で寅、もとい

渥美はベテラン専務車掌の

青木吾一だったりする。

三作目は上越線の車掌・上田新作。

 

つまり、そーゆー類いのシリーズで

ヒロインは常に佐久間。

 

さて、映画は呑気なんだけれど、

この時期、東映のお家騒動が勃発!

初代社長大川博から岡田茂体制へ

大きく舵を切り(岡田はのちに二代社長、

当時は映画の全権を握る本部長)、

「エロとヤクザの“不良性感度”映画を

一層強化する」との宣言に、

佐久間が難色。企画の挙がった第四弾

『喜劇新婚旅行』は頓挫。

ある意味、映画よりドラマチック。

まだ五社協定も強かった頃だ。

 

・・・まるで本編の話になってない。

冒頭に松山城、後半に坂本龍馬像、

よさこい節に阿波おどり……と

四国の観光名所を盛り込んだ

国鉄全面協力の1967年11月作品。

同年6月『急行』、『初詣』は翌年1月

と、8カ月間で3本のシリーズ

けれど当時は当たり前のペース。

 

監督は、喜劇映画のほかテレビ

「赤いシリーズ」のメガホンもとった

瀬川昌治。脇にはミヤコ蝶々、笠智衆ら。

 

私の観た回の客席は当然先輩方が多く、

還暦間近の私が下から数えて三番みたいな

男性八割、約15人でした。

 

コメント
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