
◼️「オリエント急行殺人事件 死の片道切符/Murder On The Orient Express」(2001年・アメリカ)
監督=カール・シェンケル
主演=アルフレッド・モリナ レスリー・キャロン メレディス・バクスター アミラ・カサール
アガサ・クリスティ「オリエント急行の殺人」の映像化で、本作はアメリカのテレビ向けに制作されたドラマ版。申し訳ないけれど、シドニー・ルメット監督版(名作!)やデビッド・スーシェのテレビシリーズ、ケネス・ブラナー版には遠く及ばない。本作を観てクリスティ作品を観た気になってもらっては困る。いい作品は他にいっぱいあるぞ。
クリスティの原作を現代劇に翻案した試み。発想はわからんでもないが、ちょっと無理がある。何よりも大きいのは、原作の当時とは違ってオリエント急行は東西を結ぶ国際寝台列車ではなく、観光列車の性格が強くなっていることだ。本作でポアロが乗客に聞き込みする度に、列車に乗った理由をいちいち尋ねるから話がまどろっこしい。空路ならパリまであっという間になのに、わざわざ列車に揺られて遠回りすることはないのだから。
アルフレッド・モリナが演ずるポアロも、従来のファンには物足りない要素があれこれ。本作のポアロは、僕らがポアロに抱いている小綺麗な紳士のキャラクターとは違う大柄なヒゲ男だ。おまけに現代劇なので、ノートパソコンでアームストロング事件を検索したり、乗客も携帯電話使ってるし、かつてPDAと呼ばれた情報端末(90年代のザウルスとか・懐)まで登場する。いやいや、ポアロはこんなことしないよ。おまけに最初と最後に美しい恋人(?)も登場。彼女の職業にびっくり!🫢。それ付き合う相手間違ってない?
残念なのは、列車で移動しているムードが感じられないこと。車窓が映されるシーンも少ないし、ガタゴト揺られているような演出もあまり出てこない。最後はカーテン閉め切ったラウンジのような車両で謎解き。なんだかなぁー。
ともかく、アルフレッド・モリナのポアロが見てみたかったのでした。往年のスター、レスリー・キャロンが老夫人役で出演。
クリスティの原作を現代劇に翻案した試み。発想はわからんでもないが、ちょっと無理がある。何よりも大きいのは、原作の当時とは違ってオリエント急行は東西を結ぶ国際寝台列車ではなく、観光列車の性格が強くなっていることだ。本作でポアロが乗客に聞き込みする度に、列車に乗った理由をいちいち尋ねるから話がまどろっこしい。空路ならパリまであっという間になのに、わざわざ列車に揺られて遠回りすることはないのだから。
アルフレッド・モリナが演ずるポアロも、従来のファンには物足りない要素があれこれ。本作のポアロは、僕らがポアロに抱いている小綺麗な紳士のキャラクターとは違う大柄なヒゲ男だ。おまけに現代劇なので、ノートパソコンでアームストロング事件を検索したり、乗客も携帯電話使ってるし、かつてPDAと呼ばれた情報端末(90年代のザウルスとか・懐)まで登場する。いやいや、ポアロはこんなことしないよ。おまけに最初と最後に美しい恋人(?)も登場。彼女の職業にびっくり!🫢。それ付き合う相手間違ってない?
残念なのは、列車で移動しているムードが感じられないこと。車窓が映されるシーンも少ないし、ガタゴト揺られているような演出もあまり出てこない。最後はカーテン閉め切ったラウンジのような車両で謎解き。なんだかなぁー。
ともかく、アルフレッド・モリナのポアロが見てみたかったのでした。往年のスター、レスリー・キャロンが老夫人役で出演。