バンコクよりミラノからフィレンツェを廻る旅をしてきた。
そして昨夜帰国した。今回は異国で食べた物を中心に画像に残したものを記しておこうと思う。
バンコクにて初めて食べたこのタイ料理は、スズキをベースに辛い唐辛子ソースをかけたものである。
青唐辛子は激辛なのだが、この非常に淡白な白身魚に良く合ってとても美味かった。これぞタイ料理という味付けであった。
タイに来たからにはコレを食べねばということで蛙を頼んだ。大きさからして間違いなくウシガエルであろう。
その足は鳥のササミのようであり、黒くて辛いタレにつけて食べる。蛙の足は両生類とは思えないくらいしっかりとした骨がついている。まるで哺乳類のそれと変わらないようであった。
イタリアに飛んで先ず食べなければならないもの。それがスパゲティ・ポモドーロ・イ・バジリコ・アラビアータなのである。(僕の決め事・その1)
非常にシンプルだが最高に美味いのであった。今回はクラウディオに御馳走になった。
エスプレッソだ。イタリアではこのくらいの量のエスプレッソがふつうなのである。日本のエスプレッソはダバダバしすぎなのである。そして砂糖を落とすと上の泡にほんのしばらく止まってから沈んでいくくらいが最高に美味いエスプレッソらしい。コレをだいたい一日3杯頼む。
ミラノのドゥオモ広場は変わらぬ風が吹いていた。ドゥオモの一番てっぺんのマリア様のところを修繕しているようであった。この日は忙しく駆け足でミラノを廻った。
エマニュエレと伴に、商談の後、ランチを食べにきた。茄子とひき肉とチーズをオーブンで焼いたイタリア定番料理とサラダ。そしてパスタは小エビを用いたパッパルデッレだ。カルボナーラのようなクリームソースがエビ味とよくマッチしていた。
夜にアントニオと訪れたいつものペパームーンには、店独自のキャンティワインがあるのだ。アントニオは多くてもハーフボトルしか飲まないという。僕はビールを数瓶飲んでから残りの赤ワインを担当した。もちろんここではスパゲティボンゴレとローストビーフのルッコラ和えを食べたのであった。(僕の決め事・その2)
仕事の合間にドゥオモ広場へまた出向き、ドゥオモの中の礼拝堂にてしばらく無の境地に自分を置く。(僕の決め事・その3)
これで身体の灰汁が抜けていく。徐々に徐々に~。
早朝のミラノ中央駅よりユーロスターでフィレンツェへ。かつては2時間半の行程も、もはや1時間45分でたどり着けるのだ。車内はとても混んでいた。
ロレンツォと落合い、昼飯をリストランテにて。
これを頼んだ。タコのトルテッリだ。このトルテッリはなんと黒いのである。これはイカ墨を混ぜているから黒いのである。なんとイカとタコのコラボレーションなのだ!
しかしこれは本当に美味かった。タコがこんなにトマトベースに合うという事を初めて知ったのであった。
昼に時間があったので、久しぶりにウフィッツィ美術館に行こうと思い、振り向きざまにポンテヴェッキオを撮影。曇り模様のフィレンツェ。雨が降り続いたせいで、アルノ河が水嵩が増し濁っていた。
やはりウフィッツィ美術館は素晴らしかった。今回はじっくり鑑賞しようとオーディオキットをレンタルした。やはり歴史はすごいと思った。
個人的にはボッテチェリの『プリマベーラ』とダビンチの『受胎告知』が圧巻であった。
この景色はウイッツィの回廊から見えるポンテヴェッキオだ。ベッキオ宮殿から橋を渡り、川向かいのPITTI宮殿へ廊下がつながっているのだ。
シニョリーア広場にそびえるベッキオ宮殿。フィレンツェ在住のイタリア人はここで結婚式をあげるとの話である。
メイニファミリーとの夕食。この日はホルモン料理が美味いというリストランテに招待して頂いた。トスカーナ地方はホルモン料理も有名なのである。
左からメイニお母さん、ロレンツォの彼女のイオリア、ロレンツォ、チェザレさん、僕とレオナルドだ。
僕が最も気に入った料理がこの『牛タンのカルパッチョ』である。ワインビネガーと塩味の効いた牛タンが程よく合って美味かった。
牛は4つの胃を持つらしいが、その中の一番柔らかいとされる4番目の胃を食べる。それと頬肉、そして腿肉が美味い。頬肉は魚の頬肉同様コリコリしていた。
サンタ・クローチェ教会である。
人はあまりに美しいものを見たときにその反動で気分が落ち込んでしまう精神的な病があるという。そしてその病はこのサンタ・クルーチェ教会を見た人が世界で初めて罹った病なのだとのロレンツォの話である。
なるほど美しい!
ここには、ガリレオやミケランジェロ、その他の著名人らが数多く眠っている。
そのサンタ・クルーチェ教会前からくねった道の向こうにベッキオ宮殿がみえるのだ。
日本食が好きだというイオリアとロレンツォに連れられて回転寿司へ。寿司ネタはそれほど多くはないのだが、日本食に若干飢え気味だった僕にはカッパ巻などの細巻が美味かった。酢飯がいい塩梅で◎。
回転寿司のお皿を3人分重ねあわせて『ピサの斜塔』とロレンツォは云った。ごちそうさまでした!
ホテルへの帰り道。ポンテヴェッキオを通り抜け、ロマーナ通りを歩くと、PITTI宮殿が左手に現れる。天気も良くなってくれてうれしい。
スーパーに立ち寄り瓶ビールをゲト。やはりイタリアではイタリアビールなのである。
フィレンツェを離れる朝、喉が痛いのでゴリア飴を購入。この飴は『冷静と情熱のあいだ~』に出てくる飴なのだ。小銭が余っている時は必ずゲトするのである。(僕の決め事・その4)
イタリアからバンコクへ戻り、小腹が減った僕は道端でバーミーを食した。バーミーも美味い屋台と不味いと屋台があるのだが、このエンポリウムのスクンビット通り沿いの道を挟んだ向かいにある屋台はかなり美味い!
おススメである。
そしてこの旅最後のサミーとの晩餐は、このイカをレモンソースで煮込んだものであった。青唐辛子とニンニクを恐ろしいほど使っているので見た目以上の激辛であった。口から火が出るとはこの事である。しかしこのイカは卵を持っておりこれがまた最高に美味かった!
今回のタイ&イタリアの旅では、これまで食べたことのない様々なものを異国の友人知人に紹介してもらい御馳走になってきた。
1人では絶対に食べないであろう知らないオーダーをしてくれた友人知人に心から感謝している。
まだまだ時差ボケ状態なのであった。