【タックの放浪記】  思えば遠くへきたもんだ・・・     by Tack SHIMIZU

心に刻まれたその一瞬、心に響いたその一言、心が震えたその想いを徒然と書き記したい。この記憶から消え去る前に…

白浜放浪2013春 『 真鯛の引きに翻弄され~の食べてびっくり体験記! 』

2013年04月14日 | 旅三昧!釣り三昧!
南紀白浜の雑魚釣り基地に行ってきた。

しかし今回はいつもとかなり違うのである。

そうである。この春から、僕は雑魚釣りを改め、魚の頂点にいる『真鯛』を狙うことにしたのである。

その釣り方は『一つテンヤ』と云われる方法なのである。

仕掛けは至って簡単、ものすごく竿先のやわらかく当たりが取りやすいテンヤのための竿を用い、軽めの2500番ぐらいのリールにPE0.8号という極細のラインを用いる。

因みに、僕がいつも胴突き仕掛けで用いていたラインはPE3号である。竿も恐ろしく硬く、大概の魚はすっぽぬく事ができる仕掛けである。

しかし今回狙うのは鯛である。魚の王様なのである。

極細のラインに、伸縮性のあるフロロカーボンラインをリーダーとして結ぶ。ラインとラインをかなりの強度でも耐えるように結ぶのである。

先にも書いたが、いろんな結び方がある中、僕はPRノットとビミニッツ&オルブライトノットをマスターしている。

その先に付けるのがテンヤである。



テンヤとはこれである。

つまり、極細ラインの先にこの針をつけるだけの原始的な釣りなのである。

大エビの尻尾を切って親針にお尻からさして孫針をエビの頭に備えて海底に落とすのである。

今回、僕はこの仕掛けだけを持って沖に出た。

沖は波が高い。潮も速い。

最初、水深50メートルくらいのかけあがりと思われる海底を狙いテンヤを落とす。

しかしテンヤは潮で横に流れていく。これではテンヤの着底を判断出来ない。

そこで船を動かし、テンヤの流れる方向に船尻を向けてエンジンをバックに入れる。そうすると船も下がるのでテンヤはまっすぐに落ちてくれるのだ。

こうすれば底が取れるという事を自然と学んだ。

テンヤが底に着いたら、竿を上げ下げしアクションを起こす。これでエビがはねているように鯛に見せるのである。

しかしササノハベラが一度食いついただけで当たりがこない。

そこで僕はさらに深場へ船を向けた。

水深65メートル界隈である。

同じように船をわずかにバックさせながらテンヤを落とす。

着底を確認し、一度竿を大きく上げてテンヤをフォールさせた時に、竿がしなった。

即座に合わせを入れると、テンヤのやわらかい竿がコの字を描くようにしなり、リールからラインがきりきりと出始めた。

デカい!デカいぞ!!

魚が強く引くタイミングは控えめに、そうでない時にぐいぐいと巻いていった。

そしてついに海面に紅色の魚が現れた。

真鯛である。

とても船にすっぽぬけそうにないので、タモを用いてキャッチした。



真鯛52センチである。



「よっしゃ!」と船の上で一人声を出していた。

最高である!一つテンヤとはこんなにおもしろいのか!

雑魚基地に戻り、真鯛を捌いた。

背骨に結構身が残ったので、この夜はアラを汁にして食べることにして、身は翌日家に持ち帰ることにした。



すごく脂が乗っている真鯛だ。産卵のためにやってきたのであろう。この大きさになるには5年以上は大海原に生きてきたと思われる。



頭は身がぷるんぷるんでとても美味かった。

翌日の今日、切り身を家に持ち帰り、それを刺身と小骨がある身と皮を汁にした。



しかし自分が釣ったからというひいき目を除いても、この刺身は脂がのり最高に美味かった。

正直、こんなに美味い鯛の刺身は生まれて初めてかもしれない。



一日寝かしたのが良かったのか、やはり今が旬だからであろうか、自分でもびっくりするぐらい美味かった。

家族にも大好評であった。魚の好きなサクが美味い美味いと食べてくれた。

汁も野菜を多く入れて鍋汁のようにすまし汁を作った。



こいつも美味このうえなし。


やはり真鯛は日本一かもしれない…

今回改めてそう思ったのであった。これからは一つテンヤでいこうと思った。


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