2014年GWの始まりの週末を利用して南紀白浜の雑魚釣り基地へ出向いた。
先週末は先に書いた通り、桜鯛65㎝が二匹、ワラサ73㎝が一匹釣れており、このタイミングでもかなり期待できるのではと、更には天気予報も上々とのことである。
僕は意気揚々と出向いたのであった。
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土曜日の朝、まだ暗い5時に家を出て南下開始。
今回は一つテンヤは封印し、スロージギングで攻めようと考えていた。
先週末、大活躍したジグであるワイプアウトを先発で起用することは計画済みである。
早速、基地に着き、すぐに出港の準備をして沖に向かったのだが、天気予報とは大きく違い、風がかなりきつい。
そして潮も驚くほどのスピードである。
潮の流れと風の方向が正反対となり、船は東にジグは西にといった感じで全くもって底が取れない辛い状況であった。
手持ちのジグの最も重いガーキーの180グラムを用い、底を探すもなんとか底立ち出来る程度で、15メートルほどしゃくった後にジグを再度落とすと、簡単に流されて底が取れなくなってしまうのであった。
これでは釣りにならない…
幸いなことに波はそれほど高くないので、ボートのギアをバックに入れて、潮の下の方に船を下げながらジグを落とす作戦を取った。
こうすればなんとか数回は底を取ることが出来るのだ。
先週末と同じポイントとは思えないほどアタリがない。
そんな中、ようやくジグがぐいっと引っ張られた。
急いでラインを巻くも少し重い感じだけで全く引かない。
上がってきたのはホウボウであった。
何はともあれ、晩飯確保だ!
その後は全くアタリもなく更に風が強くなってきたので帰還したのであった。
その夜、ホウボウを刺身とアラ汁にして食べた。
ホウボウの刺身は上品で本当に美味い。
アラ汁には豆腐と白ネギを加え、赤出汁の味噌汁にした。山椒を振ると良い塩梅となった。
酒が美味い!
日焼け止めを塗り忘れた耳のてっぺんがほのかに痛い。
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翌朝4時半に起き、さっさと出港。
船を走らせているうちに日の出が背後からやってくる。
とても美しい。
ここ南紀白浜のこの時期はどうやら午前勝負のようである。午後からは風が強くなりどうしようもなくなる。
沖のポイントに出てジグを落とすもやはり潮が速い。
うむむ…
いつもの70~80m辺りを丁寧に攻めると、昨日と同様にホウボウが続けざま二匹ヒットした。
そして更に底を攻めていると、ガツンとジグがひったくられた。
しかし合わせるもすぐにフックアウトしてしまった。
何度もその辺りにジグを落とし込むと…
ガツン!!
喰った!
竿がしなる!
オシアジガーのドラグがギギギギと鳴りラインが出ていく。
かなり強いひきである。
10分ほどの格闘の後にあがってきたのは…
念願の巨大根魚だ!!!
幻とされる黄ハタだ!
何を隠そう、僕がスロージギングを始めたその一番の目的はクエやハタといった巨大根魚を釣り上げることであった。
厳しい海況中での目標達成には本当に嬉しかった。
早めの夕方、温泉に入り、プレモルを飲みつつソーセージを焼いて食べた。
僕の基地での生活にはTVは不要である。
翌日の釣りの事、仕掛けのやりなおし、酒を飲みながらひとつひとつこなす。
至極の時である~
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翌朝も4時半起床、船へと向かう。
この日は昼ごろから雨が降るとの予報。更には大潮である。
昨日以上にジグが流されることになろう。
昨日、雑魚釣り基地に届いたワイプアウト160gのイワシジグが先発である。
やはりこの日も海が渋いのであった。
いろいろとポイントを変えて移動したのだがどこも反応がない。
いや、魚探にはそれらしき影が映るのだが、潮が速くジグが真下に流せないのだ。
それに加え、魚たちはジグに反応しないような気がする。
食べている餌が違うのではないだろうか…と思う。
少しはなれたポイントでようやく小さなアタリが2回あり、エソとアヤメカサゴがあがってきた。
雨が降ってきた。
今日はダメかもしれないと思いつつ、帰る間際にもう一度いつものポイント60mラインに戻りジグを落とすと…
ガツン!
喰った!
青物の引きである。しかしオシアジガーのドラグはそれほど鳴かない。
上がってきたのはハマチであった。サイズを測ると54センチとまあまあである。
また雨が止んだので、雲が出っ張る前にもう一度だけ80mラインにいってみた。
無言でジグを落とす
しゃくる
落とす
しゃくる
しゃくる
落とす
ガツン!!!
喰った!
こいつはデカいぞ!ドラグが滑りリールが巻けない!!
ドラグを少し締めてギリギリで戦う。
ラインを巻き上げては押し出されて、また巻き上げては押し出される。
水面に巨大青物が正体を現した。
すくったタモが歪んでしまう重さであった。
なんとブリまであと2センチほどの大物であった。
本当に強かった!
スロージギングは最高である!!
家に帰り、一晩寝かせた黄ハタを捌いた。
透き通った身を刺身としゃぶしゃぶで食す。これは本当に美味い!
僕の知る最高域レベルの味である。
アラは煮込みにした。これも顔の付近の肉が甘くてたまらなく美味い!
しゃぶしゃぶは半分火が通るぐらいが最高であった。
釣りロマンを求めて~
僕は本当にスロージギングにはまってしまったかもしれない…