羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

整列乗車

2014年07月24日 | Weblog
一難去ってまた一難、というべきか、膝痛が再発。
もともと左の膝が時々痛むことがあったけれど、
大した事ないかなと放っておいたら三年位まえに
右膝ががくんと痛くなって困って病院に行った。

母と同じ「変形性ひざ関節症」だった。
母は手術して人工関節である。

片頭痛も膝痛も、遺伝することがあるらしい。
母が骨粗しょう症で圧迫骨折になり、体力も気力も意欲もダウンしていくのを
目の当たりにしていたから、
わたしは何としても「動ける老人」になりたいと思った。

スポーツ嫌いだったわたしがウォーキングを始め、ジムにも通いだしたのは
そういう理由からである。
カルシウムやビタミンもサプリはお金がかかるので食事でとる。

膝の病院には一度行ったきりで、「運動療法で改善」されたと思っていたから
この再発にはしょんぼりしている。
メマイが治ったのにまた手すりを持って階段を下りている。

仕事に行くときは三鷹か吉祥寺か、どちらかから電車に乗る。
三鷹は始発なので乗客の数がすごい。
「整列乗車」といって全員が降りた後いったんドアが閉まり、人々は四角いブロックの
固まりみたいにきちんと並んだまま、ぞろっと移動する。
わたしは座らないので並びたくない。でも最初のブロック、次のブロックと
人々の集団でホームはいっぱいで、外れてたたずむ場所がない。
と思っていたら、整列していないグループがありそこは殺気立っていないしちょっと隙もある、
ということがわかった。
電車がきて判明したのはその車両には座席がないのだった。
みんな立ったまま荷物か家畜(言いすぎ?)みたいにして運ばれていく。

わたしはすぐ降りるのでその車両でOK。
でもそこも油断していると居場所がなくなる。
座席はいらないけどつかまる棒は必要なのでさっさと乗らないといけない。

そのてん、吉祥寺はもう座席の争奪戦がないからか人々は諦めの穏やかな表情をしている。

わたしが電車を待つ場所は決まっていて階段をのぼって後ろに回る。
誰のじゃまにもならないし、何より階段やエスカレーターであがってくる人たちを
つかの間眺めていることができる。

今朝もそうしてそこに佇んでいた。
やっぱり若い人たちが多い、中高年の比率は少ない。私くらいの女性もとても少ない。
そんなことを思いながら「また整形外科に行かなくちゃダメかなー」と考えていた。