羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

木精(こだま)

2014年02月25日 | Weblog
大雪のために予定がいろいろ変わり、
ようやく埼玉からきた次女と山種美術館に行く事が出来た。
新聞販売店から昨年貰った招待券が二枚。
「Kawaii日本美術」展。

プライスコレクションが公開された時、きっと誰もが目を奪われた「鳥獣花木図屏風」。
わたしも娘もテレビの特集番組に釘付けだった。
江戸文化が好きな娘はこの江戸時代の画家、伊藤若冲に興味津々。
そしてとうとうその絵に会えるときがきた。
今回は静岡美術館からやってきた「樹花鳥獣図屏風」。

小さなマス目ひとつひとつに彩色されそれは気が遠くなるような作業である。
よくわからない不思議な生き物もいて見ていて楽しく飽きない。

わたしがいちばん印象的だったのはこれ。

山口華揚作「木精」。

これは京都の北野天満宮にある樹齢400年のケヤキだという。
ふりむくミミズク。
賢そうな表情が、まさにこの展覧会のタイトル「かわいい」。