その空の色には名前がなかった
すみれいろではなくあかねいろでもない
もうすぐ夜をむかえることを知っていて
そのために雲が寄りそい一瞬の
あどけないはじらい
すぐに消えていく
散っていく
離れていくから
いまはただ見上げている
言葉も声もなくため息さえなくて
それはぐうぜんのおどろきと歓喜に似ている
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/e6/6a51026fd07d3662c865fb83f534ec84.jpg)
すみれいろではなくあかねいろでもない
もうすぐ夜をむかえることを知っていて
そのために雲が寄りそい一瞬の
あどけないはじらい
すぐに消えていく
散っていく
離れていくから
いまはただ見上げている
言葉も声もなくため息さえなくて
それはぐうぜんのおどろきと歓喜に似ている
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/e6/6a51026fd07d3662c865fb83f534ec84.jpg)
この冒頭の一節!
素敵! もうその一言。この一節で、世界が生まれている。
現実だけど、現実でない世界。そこでは、すべてのものが生きていて、空にすら名前があるべき世界。
そんな世界の中で、名前を失った空は、おそろしくさみしげで、頼りなげ。
う~ん、素晴らしい。むずかしい言葉はないし、ひねくりまわしてもいない。ありふれた言葉をつなぎ合わせて、これだけの世界を創るなんて。作る、じゃない、創る。
恐るべし、カモメさん。
最近の詩作の状況は、いかがですか。
ミクシィからきていただいたのですね。
ようこそ。
お褒めの言葉をいただきありがとうございます。
かなり恥ずかしいですね。
その日の朝、洗濯物を干しながら見上げた空は
湖のようでした。
夕刻になり再び見上げるとそれは果てしない雲たちの
連なり。頬を染めた雲たちのあどけなさを一枚。
せっかく撮った一枚なので(?)ここにアップしながら
思いうかんだまま短い添え書きを・・・。
最近はあまり書いていません。
でも「薄紫二人誌」を待っていてくださる有り難い方が
いらっしゃるようなので、
「雑巾を絞るように」向き合っていこうと思います。