羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

2013年07月20日 | Weblog
その空の色には名前がなかった
すみれいろではなくあかねいろでもない
もうすぐ夜をむかえることを知っていて
そのために雲が寄りそい一瞬の
あどけないはじらい
すぐに消えていく
散っていく
離れていくから
いまはただ見上げている
言葉も声もなくため息さえなくて
それはぐうぜんのおどろきと歓喜に似ている