羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

ポケットティッシュ

2011年12月05日 | Weblog
もっともっと悪くなっていくのか、あるいは再びまた元気になるのか。
そればかりはわからない。
昨日、洗濯物をとりこみながらあまりに夕焼けがきれいなので、
ずっと遠くを眺めてみたら夕陽に染まった富士山が・・・!
「富士山が見える」と思わずスマホでツイッター。
ツイッターで知った「言葉を信じる 秋」は驚くほど素晴らしいメンバーだった。
「言葉を信じる 冬」も驚愕の(?)文学者が名を連ねている。
でも行けそうにない。

昨夜も母に足湯をさせて熱いおしぼりで顔も手もふいて
背中をさすって、とても静かに眠ってくれた、、と思っていた。
ところがなんと!早朝に目覚めた母はじぶんで救急車を呼んでしまった。
救急車のサイレンで目覚め「まさかね」と再び寝ようとしていたら
その「まさか」だった。
パジャマ姿で救急隊員にご対面。(母は杖を頼りに玄関へ行きドアをあけていた)

どこもかしこもなかなか受け入れてくれなかったが、ようやく三月に入院した所へ
外来受診まで待ってもよいので、ということで落ち着いた。
結果は三月の時と変化なし。今回、何かがあった訳ではないが本人が痛みを
訴えているからとあっさり入院が決まった。
一度帰宅して夕方近く再び行き手続きをして窓側の母のベッドへ。
「きたよ、どう?」と顔をのぞくと「痛いのに放っておかれる、うちに帰りたい、
うちに帰る、先生に帰るって言って」・・・・。

「病院に行く!」と大騒ぎ(?)するのをなだめて5日。
いざ病院に行けばこれだ。でも仕方ない。こういう症状なのだから、
いつでもわたしは「そうだね、もうすこし待ってね」とさすってあげるしかない。
母の身になってできるだけのことはしようと思う。でもちょっと疲れた。
痛い痛いと訴えていた本人は六時に夕食がきたら起こしてもらって
一粒も残さず完食した。食欲があればまた元気になってくれるかもしれない。
この食欲も症状のあらわれなのかもしれないけれど。

七人と一匹で暮らしていた家にひとりで帰る。真っ暗。
母の部屋の灯りをつけるといくつものポケットティッシュに
「○○子が何々を買ってきてくれた」「拭いてくれて助かった」など
黒いマジックペンで書いてあるのが見つかった。
すこし泣きそうになった。