羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

夏の日のタクシー

2011年09月18日 | Weblog
先日、母と病院へ行ったあとで市役所へと足をのばした。
クラクラするような昼日中。
いつものように家にタクシーを呼んで病院へ行き、
病院からまたタクシーで役所へ。
飲み物や母のバッグやら持つので日傘はなし。
母も杖をついてゆっくりゆっくりと時間をかけて車へと歩いてくれた。
それにしても暑い。照りつける日差しがつらい。
しかしシルバーパス交付は指定された日があるので(バスはもう乗らないかもしれないが)
その日に行くしかない。行ってみると役所の敷地内、ずっと奥。
母を役所内の椅子で待たせておく(すこし不安、忘れて探すかもしれないので)。
暑い中疲れて交付所へと行く、どうしてこんな場所なんですか?と、
思わず係りに聞いてみた。何しろ年寄りのための作業だ。
まあ、理由はいろいろあるようだった。それで係りは
「お年寄りご本人がみえるのはタイヘンなので代理の方でいいんですよ」と
強調していた。
そういえば、去年は仕事もあったし他の日に遠くまでわたしが取りに行った。
「代理」だってヒマなわけじゃないし、すごく元気なわけじゃない。
この日も朝から頭痛のクスリを飲んで出てきてるのだ。と、内心思いつつ、
母のところへ戻りようやく道を渡ってコンビニで買い物。
う~、ここからタクシーつかまえられるかな~と思っていると、
店の前に無人のタクシーが一台、停まっている。
弁当やお菓子やジュースをせっせとカゴに入れている母を見ながら、
どう見ても運転手さん、という男の人に思いきって声をかけた。
「タクシーの運転手さんですか?」・・・彼は漫画を立ち読みしていた。
「はい、いま休憩で。」
「あ、後でいいんですけど、もしこれから行く所が決まっていなければ乗せて下さい」
というわけで無事に乗せてもらって帰ってきた。ラッキー
母と買い物をしていたら「先に乗ってクーラーかけときます」と言いに来てくれて良い人だった。
介護保険関連の申請書もだした。シルバーパスも千円で交付してもらった。
病院の「テスト」も難しくなかったようだ。
残暑厳しき九月のある日。