羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

見上げれば秋の雲

2010年10月16日 | Weblog
軽井沢・・・とこころのなかで呟いてみる。
仕事中に見上げた空には秋の雲が小石の無邪気さで連なっている。

「福永武彦と軽井沢文学逍遥のお誘い」という記事を読ませていただいたとき、
すぐに「行きたい!」と思って手帳を見た。
ラッキーなことにその土日は一ヶ月に一度だけある「土日の連休」だった。

でも、、、、と考え直す。
ひどい頭痛で明け方に目覚める毎日が続いていた。
早朝に薬をのんでから一日を始める日々。
無理だろう、と思う。
いつか(そんな日がくるかどうかは別として)もう少し体調の良い頃に
教えていただいた場所を訪ねることにしよう。
軽井沢へは何度か行ったが、福永作品と関連して実際に調べたことはなかった。

やがて連日の頭痛から解放される何日かがやってきた。
一度は諦めたのに、
日帰り参加ならできるのではないか?とまた考え始める。
軽井沢からなら意外に早いので、宿泊される方たちとお別れしても
その日の夜には単独で列車で帰ってこられる。

でも早朝の集合時間にきちんといけるだろうか。
迷う。
はてしない雲の連なりのように迷っているじぶんに気がつく。

たぶん精神状態は不安定で、
「不安材料」を両手のなかのカゴいっぱいに抱えている。

「だれにもいえない」と思ったり、
ふとカゴからこぼれてしまうように、
娘に愚痴を言ってみたり・・・。

眠れない夜はみゆきさんの「孤独の肖像」をイヤホンで聴いている。
そういえば福永武彦「愛の試み」のなかで「孤独」という言葉に、
何度も何度も出会った。

「出会う」ことは、きっとすべてなのだ。