羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

いもうと

2009年06月07日 | Weblog
相談にのっているつもりで話を聞いているのに
いつのまにかわたしのことも、
それも「核心部分」をちょっと言ってみたり
している。
だってカンの鋭いあなたが「なにかあった?」
なんて聞くからさ。
誰にもみせないでいようとする部分を思わず、
話していたりする。

まだわたしたちのこどもたちが
ほんとうに小さかったころ、
ごちゃまぜになって野原を走りまわっていたね。

あれから、何年の歳月が経ったのだろう。

わたしよりずっと苦労してきて、
わたしよりずっとシッカリしているあなたが、
ただ、年長というだけでいつに間にかわたしを、
「姉」と呼ぶようになっていた。

たったひとりの
たいせつないもうと。

大きくなったこどもたちを見上げながら、
わたしたちはもう、じぶんのことをいちばんに考えて
いいとおもう。

静かに時が流れるのを眺めながら、

こころ安らかに生きていくほうほうを考えようね。