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まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

鯉の滝昇り

2019-02-08 | 暮らし

正月の赤富士の掛け軸を降ろした。そして、気分を上げるために殿が買った「昇鯉」の掛け軸を飾ることにした。

この掛け軸は、わたしがいつも行っていた呉服屋の華やさんで、掛け軸を売っていたので殿を呼んだ。以前から「鯉の滝昇り」の絵か、掛け軸を欲しがっていたからだ。そして、迷うことなく決めた。

「家にはお宝がないしなあ」これをお宝にしようと奮発して買った。ん十万??わたしはちびまる子みたいに「あんたがお宝だよ」と、言いたかったが、本人が欲しがっているのだから何でも買えばいいと思った。この時、殿は残り少ない人生に何かを残したかったのかもしれない。欲しいものは何でも買った。一生分買えばいいと思った。

わたしは生物学的に、次世代を残したらもう何も形に残るものは残さず、さっぱりいきたいと思っていたが、それは余命宣告された殿の心境を知らないから言えることかもしれないと思ったので、殿の思い通りに高額の掛け軸を買ったのだった。

うろこが光っている。床の間で開運らしく跳ねている。しかし、この後3月に殿は逝った。箱書きには「平成26年1月」と、ある。残されたわたしたちの開運を祈ったのか。奇蹟が起きて病気が治りたいと思ったのか。今では分からない。

分からないけど、綺麗だなあと思った。これを眺める余裕があることがいい事なのかもしれないと思った。今更出世もないし、落ちる滝に立ち向かう力もない。

 


立春に玉子が立つ

2019-02-05 | 暮らし

立春に卵が立つ。立春でなくても立つのだが、それを立春にやってみるのがよい。

卵が立つことは、物理学者の中谷宇吉郎が書いている。「結論をいえば、卵というものはたつものなのである」。雪の科学館のある片山津の小学校の子供たちが卵を立てているニュースが流れた。

やってみると、意外と早く立ったが、卵にもよると思う。

小さな感動が得られる。

 


不法投棄?

2019-02-04 | 事件簿

女子講習会のために、先週の金曜から小松で泊りがけで家を空けていた。講習会は皆さんのお陰で無事終了し、私自身もいろいろな勉強が出来た。実家へ5日ほど行っていないので気になっていた。

案の定、今朝仕事に行くと、母から電話があった。いつも、何日か顔を見ないと母が電話をしてくる。仕事中なので昼にかけ直そうと思っていたら、またかかってきた。事件か事故か?「布団が小屋にあるんや。気持ち悪い・・」ついに母がおかしくなったのではないか。「本当にうちの布団じゃないんやね?」「カーテンもある・・。気持ち悪いし、区長さんに電話しようか・・」いや、区長よりそれは警察では。

職場の上長に言うと「すぐに行ってあげて、警察に知らせた方がいい」と、言ってくれたので実家へ行くと、車庫には見たこともないカーテンと布団があった。その前に、弟が正月に帰省した時に小屋の整理をしていたので訊いてみた。布団もカーテンも無かったと言った。泥棒が入ったら警察に通報するが、物が増えていたらどうする?あ、不法投棄、住居不法侵入。

警察の若いお兄さんが見えた。家族の生年月日とわたしの住所と、生年月日と勤務先を聞かれたので答えると、勤務先を全部ひらがなで書いたので「へぇー」と、思いながら、今はそういうことを考えている時ではない。現場検証で、おかしな布団を指さして写真を撮るのだが、なかなかシャッターがおりない。「すみません、すみません」と、刑事らしき人のカメラの切れないシャッターをもどかしく思う。早く職場に戻りたいが、殺人事件でもないのだし、こんな些細なことで警察を呼んでしまって申し訳ない気持ちがあるので我慢。

それでも、実家の隣の空き家に人が住んでいて、その不審者が6か月もいて警察に捕まったこともある。要するに、人があまり入らないところに住んでいると怖いのである。だから、今回も母の思い違いではなく不審者の影が見える。怖いのは、そのどちらも地面に置いてないことだ。布団は一輪車の上に、カーテンは棚の上に。要するに、いらなくて捨ててあるわけではなく、また使うという事ではないか。と、すると不審者はまた現れる。そのことが怖い。

それぞれの物を指さして写真を撮り、計量するのを写真に撮っている最中に、無線で近所の家の名前が聞こえた。警察の方が〇〇さんの家はどこですか?と、訊くので、角を曲がってすぐですと答える。「何かありましたか?」と、訊くと「同じようなことが・・」と、言葉を濁した。

その〇〇さんは、娘の嫁ぎ先のお父さんの兄にあたる家で、娘に顛末を話して後で事態を聞いたら、「中身の入ったままの冷蔵庫が捨てられていた」という事だった。たまたま、うちにパトカーが来るのが見えて通報したらしい。

何はともあれ、不審者がきたのだ。怖い。母は「この小屋は何で建てたんやろ」と、言う。え”っ!!「車があったやろ。車庫やったんやよ」と、いうと「あ、そうか・・」と、弱々しく言う。父の車を売ってしまったので、車の無い車庫は母にとっては「何の小屋?」になってしまったのだろう。このことも怖い。〇〇さんには悪いが、うちの不法投棄が気のせいではなかった証明が、冷蔵庫ということ。

犯人は誰だ!!警察はパトロールを強化しますとかいうかと思ったが、「ゴミは自分で処分してください」と、言い残して帰って行った。冷蔵庫はいくらか取られるよねと、人の心配をした。