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まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

渾沌

2019-02-24 | 暮らし

ニュースのコメントは考えなくてもコメンテーターが賛否両論も交えて上手くまとめるので、あえて取り上げなくてもいいし、そのことについて人と話すころには、次の事件が起きている。

虐待にしても、同じ事件ではなく違うところでまた起きた。そんな中で、いろいろな事件をスマホで撮った映像や、音声がTVでリアルに放映されると、怖い世の中だなあと思ってしまう。凶悪犯罪の重要な証拠になる場合もあるし、これを公にしなくてはならないのだろうかという物もある。こういう世の中を渾沌としているというのだろうか。

世の中は、いつの時代でも渾沌としているのだと思う。渾沌という言葉が昔からあるのでそう思う。渾沌に秩序を与えると、渾沌はなくなる。果たして、渾沌に目鼻を付けることがすべて正しいかということも問われる世の中だ。

正義を押し付けることが大罪になることもある。10人いたら10通りの正義がある。考えることは大切だが、自分の意見をいう時は、一呼吸置くことが大事だ。わたしにも、この「間」と、「一呼吸」が、足りないと思う。それは、弓を引いていてよく指摘されるところだ。射即人生と言われる意味を考える。せっかちで、間がないと重みがない。「お忙しい毎日なんでしょうね」と、見透かされてしまう薄っぺらい自分は、まだまだだなあと思う。

災害に襲われたら素早い判断が必要だが、人の意見に対する時には、まず相手の事を大切に聴くことを心掛けたい。話したい人は、話を聞いてもらいたいだけで、そのことに対するこちらの意見を求めてはいないことが多い。自分で話しながら答えを見つけているからだ。相談された時もそうだ。大方は結論は本人が持っている。大切なことは丁寧に聴くことと思う。そこが難しい。自己主張大会なるものを身に着けるような教育や、会社での研修で育ってきたからだ。今からは、好々爺大会を。