goo blog サービス終了のお知らせ 

まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

会社がなぜ消滅したか

2016-05-16 | 読書

買い物へ行って集めた段ボールに、殿の本を少しずつ箱に入れていく作業を始めた。小沢一郎氏の顔写真の本や、政治がらみはぽんぽんと片付けられる。

しかし、時折手が止まる。黄色のマーカーで線を引いてあったりすると、そこからわたしに何か言いたげである。

わたしの読書量は少ないが、気に入ると大いに騒ぐ。それで「64」の時も殿も気に入って、ふたりでしばらく「横山秀夫」ブームのころがあった。後で気付いたが、横山秀夫の文庫本もぞくぞく出てきた。わたしが一冊読んでいる間に、何冊も読んでいるようだった。ただ、妻は読みたくても家事をしていると時間がなかなか取れないのではあるが。

わたしが、この前からはまっていた「しんがり」は、きっと殿も興味があっただろうと思うが、残念なことに「ねえねえ・・」と、遺影に語っても面白くないのである。しかし、彼は返事をくれた。うん・・興味ある・・と。

 整理している本の中に、「会社がなぜ消滅したか」という本があった。副題に「山一証券役員たちの配信」(読売新聞社会部)(新潮文庫出版)という文庫本が、その答えだった。思えば本名で書かれている当時の役員さんたちは、その後もその汚名は消えることなく語り継がれてしまうのだと思うと責任は重大だと思う。会社にとっても、家族にとってでもある。

製造の会社はいいかなと思ったりもしたが、三菱自動車のこともある。経営者の責任は重大だ。不器用でも力なくても、実直であることは大きな武器ではなかろうか。バカ殿だっていいんじゃないか。あっ!バカ殿と言えば「一路」が、また放映されている。何となく観てしまいますわ。バカ殿がんばれーー。前に観たのに。

話が完璧にそれてしまった。これでは、段ボールに収まる本はいつ片付くのやら。