ついに、我慢できなくなった。DVDを借りてきたのだ。「しんがり」を、読んだ後、もう一度おさらいのつもりで観たが、完全にはまった。改めて、内部統制の大切さも分かった。顧客相談室の室長が刺殺されるところでは泣けた。また、弁護士の奥さんも殺されるというとんでもない悲劇を生んだ会社上層部の債務隠しだった。
コンプライアンスが叫ばれる世の中になったのは、ほりえもんではなくここだったのね。という感想だ。
社長交代の時に新社長が「含み損は、いくら?300億?」の質問に、「いや、3000億円です。」というあたりから、腰が抜けそうな話ではあるが、実際あった話なのである。実際には、2600億円の債務隠しの話。
こうなると舛添さんも霞むんではないか。いや、それとこれとは別ですなあ。
ここで、学んだのは、にぎり、旗取り、含み損、不良債権、簿外債務、飛ばし、宇宙遊泳などなどの言葉。証券会社ならではのことば。わたしは、製造の会社でよかったなあと思う。ほんとに、実直でごまかせない製品を作るということはいいことだと改めて思う。
証券知識の乏しい個人顧客に、株や投資信託商品を売りつけ、勝手に売買を繰り返し、手数料を稼ぐことを「客を痛める」「客を殺す」などというらしい。痛められないようにしなくては。ただでさえ、別のところで痛められているのに。