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まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

調整器

2015-01-26 | 暮らし

4,5日父の病院へ行っていなかったので、実家へ寄って母を連れて行く。母は、わたしに遠慮してタクシーで通っていたようだ。

さて、着替えを持って行くと父はメモした紙をくれて「看護婦に買って来いと言われた」という。どうも、入院した日も、おむつとかパットとか買ってくるように言われたので、市民病院や大学病院の感覚とは違うとは思っていたが、父の震える手でやっと書いたと分かるメモには「調整器 便器を洗う」と、書いてある。聞くと液体のようなので「調整液?」かなと、あやふやなまま母と薬局へ行った。「在庫切れです」と、いうので違うところへ行くと、「扱っていない」という。4件回って、もしや・・・と、思った。「消臭液」では?急いで病院へ電話をした。やはり「消臭液」だった。申し訳ないとは思ったが「次回は看護師が書いて手渡してほしい。」と頼んだ。

病院の人は、専門なので品物の名前は常識の範囲だろうが、こちらは初めて使うものだったりする。まして、耳の遠い父が何回か聞いたであろう名前は「調整器」なのだ。父の仕事は機械や、器具を使う仕事だったのでそちらの名前を連想するのだろう。

手渡されたわたしも、ぼやっとしていた。ポータブルトイレを洗うというのでそういう液があるのかと父のメモをそのまま鵜呑みにした。途中でおかしいと気づいたのは、さんざん回った後だったのだから、自分の勘が冴えていなかった。

介護用品の勉強をしなくてはならない。何となく関係のないような気がして、いわゆる無関心であった自分を反省する。