黒姫Time

登山ガイド・自然ガイド「山音」のブログ
黒姫にログハウスを建て、黒姫山を望みマイペースで活動する暮らしを綴ります。

畑の片付け

2016-10-30 20:39:17 | 暮らし
豆の支柱の片付け。
小豆は例年くらい収穫。


モロッコインゲン、パンダ豆はダメだったなあ。
花豆もいまひとつ。

畑は大根が順調に育ってくれたら終了です。

初秋から初冬へ

2016-10-29 20:41:12 | 専門学校実習
昨日蒸し暑い屋久島から薪ストーブをつけている黒姫に
帰ってきました。

屋久島はまだまだ暑い日も多く、ススキの穂がでてきた
ばかりだったけれど、黒姫は霜も下りて里の紅葉が綺麗に
なってきた感じ。

久しぶりに2年生たちと過ごした9日間、夢とか思いとか
普段話さない様なことも何人かと話したり。
屋久島らしい暴風雨と気持ち良い青空を体験したり。
山域も海岸線も自然の造形美に目を見張る日々。

これまでのブログにも写真など追加していこうと思います。
花の時期にも行きたいものですね。



宮之浦岳

2016-10-26 17:57:34 | 
屋久島滞在後半は天気に恵まれています。
宮之浦岳の岳参りに遭遇。
そこには屋久島ガイドのヨッシーの姿も。
なんという偶然、お互いびっくり。



屋久杉、モミ、ツガ、ヒメシャラ、ハリギリなどの
大木の樹林帶の歩いて高度を上げていくと、樹々の
間から高盤岳のトウフ岩が朝日に輝いて見えます。


花之江河は泥炭湿原の南限といわれています。
雰囲気がちょっと志賀高原の四十八池に似ているかも。


花崗岩の休憩地、投石平から黒味岳の展望。


このあたりから巨石、奇岩のオンパレードで自然の
造り出す造形美にため息をつくばかり。

携帯トイレブースを守る人のような岩、

球状の巨石


栗生岳は玉ねぎ状節理の岩の間に祠、栗生集落の岳参りの場。


宮之浦岳山頂からの永田岳は神々しい。


山頂付近はヤクシマザサとシャクナゲ。シャクナゲの裏は
ビロードのような毛がたくさん。


ちょうど一緒になった岳参りの方々。
古くは500年以上も前から山へお参りに行っていたとのこと。
五穀豊穣や家内安全を願って山に登る行事らしい。
昔は屋久島全島で行われていたらしいが、時代とともに途絶えて
いった集落もあるようです。
それでもここ数年多くの集落で復活しています。


屋久島を移動していると宮之浦集落の岳参りの幟旗が立っていて、
何だろうと思っていました。

浜から砂や水を持って行き、巨石の割れ目にある祠に拝んでから
シャクナゲを持って帰るらしい。
山には神様がいて、神様からの頂き、そして守る。
自然を大切にする心の現れなのです。

その行事を少し見ることができて良い体験でした。
せっかくなのでヨッシーと記念撮影


帰りにシカにも遭遇。ゆったりと食事中〜


白谷雲水峡

2016-10-25 17:43:40 | 
朝から青空の広がる良い天気!今日は白谷雲水峡へ。

もものけの森を思わせる、苔むした森と沢の織りなす
造形美は見事です。




そして屋久杉を伐りだしていた頃の切り株がいや~太い!
伐った屋久杉は平木という屋根板に加工して島津藩に年貢
として納めていたといいます。
その場所で加工した平木を背負って、今は登山道(散策路)
になっている楠川歩道を歩いて宮之浦の方まで搬出したようです。
花崗岩を利用した石積みの歩道で、300~400年たっても
当時の状態が残っている貴重な歩道だそうです。


その歩道を一部歩いて辻峠から太鼓岩へも足を伸ばして。
主峰宮之浦岳に通ずる稜線がバッチリでした。



屋久島の落葉広葉樹は少なく、そのひとつヤクシマオナガカエデ
ホソエカエデと似ているものもありますが、切れ込みが無いものも
多いです。赤みが綺麗ですね。


帰りに岳参りの起点、宮之浦の益救(やく)神社へも立ち寄って
古来からの山岳信仰に触れてみました。


里巡りも面白い。

やっと晴れ間!

2016-10-24 18:57:35 | 専門学校実習
今朝は雲が多かったものの、その後は晴れ間も出て、
気持ちいい1日でした。
バスの運転手が地元の方で、地元ならではの話が
聞けてお得感有りですね。

西部林道の集落跡は3つ(半山、川原、瀬切)あり、その一つの
半山集落跡へ。
西部林道の中でも比較的緩やかな地形に集落ができたと言います。
建物跡は石積みされてしっかり平らに。
昭和40年頃まで伐採や炭焼きなどで生活していたようで、
茶碗や一升瓶、五右衛門風呂など生活感があるものが落ちていたり。


集落跡から海まで下る途中ヤクザルやヤクジカにもよく遭遇します。


ガジュマルの大木。気根がすごい!


花崗岩の岩場。正長石の結晶が大きいことが特徴の屋久島の花崗岩。


口永良部島もぽっかり


松脂を穫った傷が残るマツの流木


川原集落跡の炭焼き窯跡、西部林道の道沿いにあります。


昨日は雨の中の大川の滝でしたが、雨上がりの滝もまだ水量は結構あり。


栗生の海岸はタイドプールの宝庫。
じっと見ていると、小さい魚がたくさん泳いでいましたが、
カメラに納められないのが残念。


学生と一緒に楽しんだ1日でした。

大雨の屋久島

2016-10-23 15:15:38 | 専門学校実習
昨日は黒味岳登山が中止になって、別のプログラムに。
雨が小康状態の間に船行集落巡り。
その前にシダ植物のウラジロを松峰橋からみんなで投げる!
グライダーのように優雅に飛ぶ姿は格好良い。


集落のアコウの大木を見たり、集落の文化を聞いたり。


巨大岩を流れる千尋の滝も見学。遠目だけれど水量は
多くなっているのがわかる。


興味をそそったのがスダジイの大木の下に生えていたヤッコソウ。
お初にお目にかかります。葉緑素を持たないシイノキ属の根に
寄生する植物です。なかなか可愛い形なんですねえ。


モウセンゴケが岩肌についた苔の間にも生えています。
苔は常に瑞々しい感じがするのは屋久島の気候ならでは。


午後からは風雨が強まって施設見学。
自然館では縄文杉の折れた枝を目の当たりにしたり(結構太い!)
屋久杉を伐採していたころの映像をみたり。
学生たちが円になっているようにみえるけれど、実は縄文杉の太さ
をなぞっています。太いと実感できます。



今日もなかなかの暴風雨。
朝から車で観察ポイントを巡る今日は、いなか浜、西部林道、
大川の滝まで何とか短縮しながらも観察しましたが・・・

いなか浜ではウミガメの産卵の話を聞き、卵の殻を見つけて。


西部林道では車を降りて少し森の中へ。集落跡を見たり、
雨が激しくなる中、大川の滝へ。滝壺近くまで寄ると雨と
しぶきでずぶ濡れでどうでも良くなる〜。


栗生でさらに風雨が増して、車から出るのも躊躇
するほどに。


午後はシュノーケリング班共々休息となりました。
天気には勝てません。

明日に期待しましょうかね。

実習地の近くにある布引の滝が凄い水量になっています!
普段は一本の線の様なのだけれど。凄い!!

屋久島days

2016-10-21 22:12:57 | 専門学校実習
20日から屋久島に来ています。


専門学校2年生の屋久島実習に久しぶりの同行。
さすが屋久島、雨に降られる日々。

雨の中、実習地のある一湊地区の矢筈岬の海岸線の植物と
一湊川の河川の変化やヤクシマカワゴロモを見たり。


明日は黒味岳登山の予定でしたが、この週末は記録的な
大雨予報で中止・・・残念!
代わりに施設や千尋の滝などの見学です。
ある意味めったに見られない水量の滝が見られるかも。

黒戸尾根

2016-10-19 21:48:08 | 
昨日、今日で甲斐駒ケ岳へ黒戸尾根から行ってきました。
ガスがかかっているところもあったけれど、この時期に
しては暖かく、快適な登り。ガイド仲間のKさんとともに。
視界が開けるところでは、紅葉も良く、富士山、鳳凰三山
など、まずまずの天気でした。



竹宇駒ヶ岳神社の登山口から入山。


しばらくは広い尾根登り、ヒトツバカエデの黄色が映えて
いました。


広葉樹林、針葉樹林と変化のある尾根も段々と細くなって
刃渡りへ。


ハシゴやクサリで高度を稼いでいきます。
刀利天狗は祠があり、石像がたくさん。


五合目小屋跡から先にも多くの石像がひとつの場所にいくつも
あったり、ところどころ1個、2個とあります。


ハシゴ、クサリはまだまだ続きます。



谷間の紅葉も赤が目立つように。


広くないスペースに建つ七丈小屋に宿泊。
この時期食事の提供は終了したとのこと。



ちょっと時間的には微妙でしたが、山頂を目指して先へ。
八合目の石の鳥居は倒壊。


花崗岩の岩場が特徴的。


山頂が見えるあたりで時間切れで小屋まで下山でしたが、
なかなか楽しいルートです。長いけど。

翌朝は綺麗な鳳凰三山が小屋から出ると目の前に。


朝日に紅葉も映えています。


苔の多い森もあり、様々な表情を見せてくれる黒戸尾根でした。

晴天続く週末 中西山

2016-10-16 20:54:10 | ガイドツアー報告
秋晴れが続く今日は奥裾花自然園からお客様と
中西山へ。

先日よりは少し色づきが増した感じですが、
全体的に紅葉は今ひとつ、来週くらいがが良いのかなぁ。


まあまあ、今日も展望を求めて出発です。
観光センターの駐車場は週末なのに車も少なく。
でもバス一台から大勢の山登りスタイルの方々。
目的地も同じなので、こちらはゆっくりと。

少し黄色くなりかけているブナの森


すでに葉を落としているものの多いオオカメノキは
早くも冬芽が大きく・・・


急登を登り上げて稜線に出ると戸隠連峰がどーん。


やはり写真に収めたくなります。


稜線上のブナは黄色に。


山頂はバスのご一行様がワイワイと賑やか。
少しして入れ替わるように3組の方々。
静かな山頂になって、景色を眺めながらゆっくり昼食。

下りは急な滑り易い斜面を慎重に。
久しぶりの山歩きということで、慌てずマイペースを
守りながら無事下山。
お疲れ様でした!

展望の虫倉山

2016-10-15 20:24:07 | 
晴天が続く週末、今日はお客様と虫倉山へ。
車で移動している時から鹿島槍ヶ岳や五竜岳が見えて
テンションが上がります。

紅葉はまだ早いようで、紅葉を愛でながらの登山とは
言えませんでしたが、地図読みの課題を設けて地形を
よく見ながら、またところどころでの展望を楽しみ
ながら歩きました。

不動滝から出発。まだ緑が多い感じ。


頭大の大きさの石がゴロゴロしている金倉坂。


東屋(倒壊)からは白馬三山。


山頂からの景色は抜群!


一服むしくらでお昼タイム。


自家焙煎珈琲をドリップして、良い香りが漂いました。


往路下山ですが、地図読みの課題をクリアしながら
のんびり下り。穏やかな天気が続いた一日でした。
お疲れ様でした!