黒姫Time

登山ガイド・自然ガイド「山音」のブログ
黒姫にログハウスを建て、黒姫山を望みマイペースで活動する暮らしを綴ります。

秋の霧ヶ峰

2018-09-28 19:50:12 | 
昨日、今日と霧ヶ峰へ。


気持ち良い青空にぽっかり雲、草紅葉も始まっています。
ススキの穂が風に揺れ太陽にかざすとキラキラと。


展望の霧ヶ峰高原を若者たちと歩いてきました。
冷たい風はやはり秋ですね。



リベンジ雨飾山

2018-09-23 22:50:01 | ガイドツアー報告
昨年台風の影響で登れなかった雨飾山のリベンジを、
ということで再びやってきました。


前泊して雨飾荘で美味しい食事と温泉を堪能。
暗いうちに宿を出発しましたが、雨飾高原キャンプ場
登山口の駐車場は路肩に駐車する車も多く、連休中日
だと実感。(紅葉のときはもっと凄いけど)

下の駐車場の無事駐車でき、いざ出発!
良いお天気に恵まれてブナ林もキラキラと。


布団菱もくっきり。


笹平から昨日歩いたマイコミ平のある青海黒姫山方面
糸魚川市内も見えました。


最後の急登、結構登っています。


登りきると・・・あっという間に雲が沸いて真っ白に・・・

リベンジを果たし、おめでとうございます!


大休止で天気待ち。
待ってましたー!!
雲の上に現れた北アルプスの山々。山頂は歓声沸いてました。


高妻山、火打山方面もチラチラと雲間から姿を現して
くれました。


下りでは登りの方とのすれ違い、滑りやすい足元など
気を張りつめ慎重に。
無事下山できました。
みなさま、お疲れ様でした!

マイコミ平

2018-09-22 21:41:17 | 
糸魚川ジオサイトのひとつ、マイコミ平のツアーに参加
してきました。
ツアーでないと入れないマイコミ平、人気のツアーで
日本一深い縦型洞窟、ドリーネ(すり鉢状の凹地)、
ポノール(地面の水が吸い込まれる穴)などカルスト地形
が見られる場所です。

(浸食により空いた穴を下から眺める通天洞)

学芸員の方がわかりやすく解説してくれるのも勉強に
なります。

(浄土門の説明中の学芸員の竹之内さん)

大きな凹地に下りていくと涼しさ満天。
植生の逆転現象があります。
標高を下げるにつれ高山植物は咲く場所。
ダイモンジソウが咲いていました。
終わっていたけれどムシトリスミレやウサギギクも。



その先にある冷気が立ちこめる千里洞を覗く参加者。
非常に涼しい風を浴びた後に冷気から遠ざかると一瞬に
眼鏡が曇るほど


その先には深さ500m以上の縦型洞窟、百連洞も。
覗き見るのはなかなか難しい、吸い込まれそうです。


「マイコミ」は地面の水が渦を巻いて巻き込まれるので
舞込と言われているとのこと。
この水たちは下流の福来口(ふくがくち)鍾乳洞から
再び流れ出ます。
現在はこの一ヶ所しか見つかっていないとのこと。


地形的に面白い場所で、限られた人数しか入れない
特別感のあるツアーで面白かったです。

雨飾山

2018-09-20 18:00:01 | 
天気が保ちそうな午前中に雨飾山へ。
曇りながら展望はまずまずでした。


紅葉には早い時期だし、平日なので登山者は少なめ。
ブナ林もまだ青々と。


荒菅沢から見上げる布団菱。


岩場、ハシゴ場が続く細尾根から金山、天狗原山の稜線


笹平分岐から風が強く、ササも伸びて足元見難い。
荒菅沢を見下ろす場所から最後の登り。


山頂からの展望はまずまず。
昨日まで歩いていた稜線を見るのもいいもの。


糸魚川港方面を向く石仏たち。


山頂は強風で寒い! ということで早々に撤退。
全体的に滑りやすい登山道なので注意しながら下山。

露天風呂で汗を流しているとポツポツと雨。セーフ。

お昼に「そば処 蛍」へ。
良い雰囲気のお蕎麦屋さんでした。



朝日岳その2

2018-09-19 18:18:12 | 
朝から良いお天気に恵まれた2日目。
雪倉岳を越えて鉱山道から蓮華温泉へ。

朝日小屋のゆかりさんに見送ってもらい、再び朝日岳山頂へ。
昨日とは打って変わって360度の展望!


剣岳も見える

白馬岳も見える

能登半島も見える


雲の動きも面白い


朝日岳から白馬岳方面へ向かう下りはやや荒れた感じ。
赤男山をトラバースして雪倉岳への登り。
振り返れば昨日登った五輪尾根


朝日岳、赤男山


雪倉岳も360度の展望。
高妻山、乙妻山、妙高山、火打山、焼山、雨飾山など
身近な山々



続く稜線の先に白馬岳


剣岳、立山連峰


避難小屋を通り、緩やかに登る鉢ヶ岳のトラバース。
紅葉が始まった山肌


2504mピーク付近から鉱山道へ。


雪倉岳を見ながらぐんぐん標高を下げ


沢をいくつか越え


時おりお花畑を横切り
ミヤマキンポウゲ


ハクサンシャジン


ハクサンフウロ


ヤマトリカブト


行動食には朝日小屋の押し寿司。
ますとくるみ、どちらも美味。酢飯が食欲をそそります。



中腹から森林帯に入っていきます。


瀬戸川を渡る簡易的な橋。10月上旬には撤去されます。


その先のザレ場のトラバース。
きっと毎年道を踏み固めるんだろうなあ。


蓮華の森自然歩道に合流すればあと少し。


蓮華温泉について振り返れば朝日岳、雪倉岳。
朝日岳、やっぱり奥深い。

朝日岳その1

2018-09-18 19:02:07 | 
雨の連休後、晴天を期待して今まで行けずにいた朝日岳へ。

(朝日小屋から夕方にやっと姿が・・・)

天気予報に反して蓮華温泉出発時には雨・・・
周りの車では天気待ちの人たち。
雨具を着込んで出発! 五輪尾根で朝日岳を目指しました。


しばらくは滑る木道歩き


しっとりとブナ林を抜け


湿原を抜け、クロベの大木に出合い


色づき始めたコマユミ


白高地沢までしっかり下ります。


ここから下った分以上に登り開始。
ガスがかかってなかなか展望が開けない中、登山道沿いには
オヤマボクチに吸蜜中のマルハナバチ


水分をまとったクモの糸が目立つ


花園三角点に向かう、おそらく花畑であろう木道もボヤ〜っと


五輪高原で青空も少し


雪解けの遅い場所はまだ夏の花、秋の花が楽しめます。
カライトソウのピンクは鮮やか


シナノオトギリ


ウメバチソウ


ハクサンシャジン


マツムシソウ


青ザクからは朝日岳が見えてきました。


五輪山の南西面もお花畑。
8月下旬くらいだともっと花が咲いていたかな。
ハクサンフウロ


チョウジギク


ヤマトリカブト


タカネトウウチソウ


チングルマは果実に


ミヤマリンドウがそこここに


独特な色合いのミヤマアケボノソウ


エゾシオガマ


ウサギギク


吹上のコルに登り上げた途端強風・・・
栂海新道、行かねば。


朝日岳山頂〜。何も見えない・・・
北アルプスも南の方は良かったみたいだけれど。


お昼だけど何も見えないので小屋へ。


本日はご飯が美味しい朝日小屋泊。
評判通り美味しい夕食でした。今夜は特別にちらし寿司。



夕食後、雲海に沈む夕陽を眺め



雲が取れた雪倉岳、白馬岳方面の稜線、綺麗でした。

立山三山

2018-09-13 21:48:07 | ガイドツアー報告
今日まで2泊3日、弘南観光さんの立山三山ツアーでした。
直前の天気予報ではあまり思わしくない予報でしたが、
思いのほか、遠望が利くまずまずの稜線歩きが出来ました。

初日は室堂入りで玉殿の岩屋まで散策して室堂山荘泊。
雲があるもののまずまずのお天気で、夕方には立山三山も
くっきり見えて翌日への期待が高まりました。


メインの2日目は稜線は雲がかかる天気。
まずは浄土山へ。
立山カルデラ、薬師岳方面の展望を楽しみながら登ります。


山頂付近では3羽のライチョウにも出会え、
みなさんテンション


富山大の施設のある南峰では剣岳もお目見え。


一ノ越への下りも後立山連峰の奥に八ヶ岳、富士山、
甲斐駒千丈まで見える展望にみなさん笑顔がこぼれました。

雄山への急登を頑張って登頂。


風も強くなく、快適な稜線歩き。


午後は雲が多くなってきたけれど後立山連峰、八ヶ岳、富士山
は見えるので足取りも軽め。
別山へもう少しというところで雨に降られましたが、
無事劔御前小屋到着。

最終日の今朝は強風向かい風。
防風対策しっかりして小屋を出発。
ガスの中我慢の下りでしたが途中から風も穏やかなって
前方も見えてくれました。


予定通り室堂に到着してアルペンルートを扇沢に向けて乗り継ぎ。
大観峰で名物なのか写真集の紹介をする職員に爆笑。
写真集、だいぶ売れました(笑)


大町温泉郷で汗を流して長野駅で解散。
青森や函館から遥々ご参加のみなさま、お疲れ様でした!

雨、雨の鹿島槍ヶ岳

2018-09-09 21:15:17 | ガイドツアー報告
2泊3日でクラブツーリズムさんの鹿島槍ヶ岳ツアーでした。
いや〜、しっかり3日間雨降り。秋雨前線強し。

そんな雨も悪いことばかりでなく、ライチョウには
良いお天気のようで、たくさん見ることが出来ました。
しかも登山道でガイドの前を行くガイディングを披露
する強者たち(^^;)
追い越すことは出来ません(笑)



真っ白な鹿島槍ヶ岳南峰にも無事登頂できました。


お疲れ様でした!

西の山へ

2018-09-02 21:35:36 | 
今日まで4日間、近畿の山へ。暑かった・・・
湿気が多いのと夜も気温が下がらないのがキツイ。
黒姫も日中は暑いけれど湿気が少なく、朝晩涼しい
のはありがたいと痛感。

琵琶湖を囲むような比良山系の一部へ。
琵琶湖での水遊びは海水浴場ではなく水泳場。
海じゃないから納得。

琵琶湖沿いにある白鬚神社はパワースポットらしい。
湖中大鳥居は目を引きました。


琵琶湖側の斜面は花崗岩が多く、岩壁が所々に見えて
滝も豪快。
楊梅の滝は花崗岩を舐めるように流れる76mの落差の滝。
滝壺近くにも行けるし、滝見台からは遠目に全貌も。


花崗岩の浸食で溝のような登山道も


動物の痕跡もいろいろ
赤松ぼっくりのリスの食痕

シカの角研ぎ跡

クマの爪痕


黒姫には無いシロモジ、面白い葉の形。


寒風峠の近くには湿地帯から沢沿いのルート、
苔の絨毯が広がります。
暑いとはえ、沢沿いは涼しくなれました。


自由奔放な枝振りのスギもたくさん見かけました。
天然杉のエリアなのかな。


ヤマホトトギスかヤマジノホトトギスか
あまり花が無かった中で目立ちました。


ミヤマママコナも


黒姫に戻った夜は20℃以下の気温。
良く眠れました・・・(^^;)