黒姫Time

登山ガイド・自然ガイド「山音」のブログ
黒姫にログハウスを建て、黒姫山を望みマイペースで活動する暮らしを綴ります。

ベース作り

2016-05-30 17:41:47 | 専門学校実習
第1回目の実習は基礎的な内容のプログラム。

2班に分かれて実習地周辺の自然観察と


鉈と鋸の使い方&火起こし


慣れないことではあるけれど、大怪我をしないように、
これをベースに今後の実習は応用編になるのでしっかりと
身につけて欲しいもの。


今日も面白いものを発見。ハルニレの葉にたくさん
ついていました。
綺麗な虫こぶ ハルニレハフクロフシ
オカボノクロアブラムシが形成者


虫こぶ、探すと結構いろんな形があって、調べて
みるのも面白いかも。マニアックだけど(笑)
「虫こぶハンドブック」(文一総合出版)使ってます。

再び黒姫実習開始

2016-05-29 19:20:08 | 専門学校実習
今年度の第1回黒姫実習後半組が今日からスタート。
スタッフは前半組と同じことをやるのですが、
学生たちは初めての黒姫実習地での野外生活。
もちろん基礎から丁寧に教えますよ~。

まずは生活の場作り。


火器類の説明。あえてのガソリンバーナーです。


明日から各プログラムの始まり、しっかり学んで
くださいね。


今日の黒姫実習地、面白いものも発見。
写真中央の窓の下にヘビが壁を登っている!


と思って近づくと・・・


巨大なシオデ、驚きの長さと太さ
(サルトリイバラ科 「山のアスパラ」と言われています)

これは残しておいて、実習地内でこれと同じサイズのもの
を含めて良い感じのものを収穫。(我家の夕食用)
先ほど胃袋に納まりました。美味い!(私の好きな山菜のひとつ)

もうひとつ面白いもの。
スタッフの出入りするドア脇のポスト。
ただいまヤマガラがせっせと子育て中。


ヤマガラの雛たち
親鳥がすきを見て餌やりしています。
人が出入りする場所だから逆に安全なのかも。

最後は・・・

2016-05-28 21:48:53 | 
今日は小布施へ。
新しいルートが作れないかな、と思って読図山行。

岩松院からスタート。
千僧坊までは看板もあるしトレッキングルートも
整備されているので登り易い。
いつもながら板状節理の岩はすごいなあと関心。


大城跡は東屋があって良い休憩場所。
尾根上にはいくつかの堀切があり。


つつじ台のツツジは終わっていたけれど、アカマツの
松ぼっくりをリスが食べた食痕がたくさん足元に。


春の花が終わり、移り変わりの時期、ヤマボウシが
目立ち始めた里山。


千僧坊から三角点のある滝ノ沢城址(787m)へ。


谷地形のヤマツツジが良い感じ


滝ノ沢城址からは大熊峠を目指して。このあたりは
伐採用のルートが何となくあったり、まだ歩き易い...


三角点(733m)はルート上に地味に存在。


フタリシズカが咲いていたり、


南面にはヤマツツジがたくさん。色鮮やかで目を見張る色合い。


大熊峠で林道を横切る。


間山峠の手前で山の神の祠


間山峠には石仏、高圧電線の管理道が交差。


このあとルートは長野電鉄延徳駅方向に伸びる尾根へ。
最初は急斜面、電柵越え、途中から倒木、藪漕ぎ、蜘蛛の巣
最後は胸から目の高さくらいのササ薮と
イチゴ&タラノキのの洗礼・・・


松枯れした倒木があちこちで重なり合い、
日向に繁茂している草本、木本、
この時期なかなか大変でした~。

最後は肩ぐらいに伸びた笹薮に閉口して北大熊集落へ逃げ・・・
新しいササにつく白い粉でウェアも白くなって、どこ行ったの?
という感じに。

集落を歩いて長野電鉄に乗車。
桜沢駅から小布施駅まで初めて乗った長野電鉄(笑)。
あとは岩松院まで歩いて車を回収。
シャトルバスもあったけれど待ち時間で歩けた。

今回のルート、もうちょっと薮が少ないと使えるんだけれどなぁ。
他のルートも考えよう。

ササユリを見に

2016-05-26 20:34:03 | 
ササユリの開花情報を聞いて、上越の斐太歴史の里へ。
実はいつも花の咲く時期に実習だったり、他の予定が
あったりで、咲いているのを見たことが無い・・・

今回花が早いとのことでやっとご対面~。嬉しい~
大きめの花で強い香りを放っているササユリ。



つぼみもまだあるので週末も何とか見られそう。


足元にはツルアリドオシが白い花を咲かせています。


東登城道を登って行くとポツポツと出会えるササユリ。
ヤマツツジも色鮮やかに


堀切跡を過ぎれば本丸跡はすぐそこ


日本海側の米山も見えたり


信越トレイル方面も


南葉山も一望


本丸を通ってひと回り。
散策路の日影は涼しいけれど、日向では温い風が
身体にまとわりつく感じ。
今からこんな気温じゃ真夏はどうなるのだろう・・・不安

大佐渡縦走2日目

2016-05-25 21:06:28 | 
昨晩はテントで熟睡できたのですっきり。
冷え込みは無く、テントの結露もなく快適で撤収も楽々。

テントサイトからの朝焼け


山荘泊まりの団体さん、その他の登山客もみんな金北山行き。
エネルギー補給して、パッキングして、みなさん見送ってから
ゆっくりスタート。

始めは道路を歩いてタニウツギやヤマオダマキなどを愛でつつ
金北縦走路入口へ。
入口にはおがくずを使ったまだ新しいバイオトイレが2つ設置
されています。

林道と森のなかを歩くショートカットのルートがあり、森の中
のルートには終わりかけのルイヨウボタン



アオネバ登山口から登ると合流するアオネバ十字路。


すぐ近くにコンロンソウがたくさん


トラバースしながら標高を上げて、ジグザグに傾斜を登り上げるとマトネ。
ここで団体さん、他の登山グループに追いついてしまった・・・


ここから見える金北山(山頂に建物らしきものあり)はまだ遠く。


この先のルートは変化に富んで、緑のトンネルあり、平坦地あり、
ザレ場あり。




途中で団体さんや他の登山者を追い抜き、のんびりと。
状態の良いシラネアオイもやっとお目見え


ヤマシャクヤクもやっと見つけましたが、開いていない・・・
残念。


トゲトゲのあるヒロハヘビノボラズ


赤ザレ、青ザレと言われている辺りは名前通り赤み帯びたザレ場
と青み帯びたザレ場のミックス。


それを過ぎると真砂の峰
金北山に近づいてきましたが、まだ先があります


その先は残雪期用のルートと夏道と分岐が2ヶ所。
今回はどちらも雪は無く選べますが、両方とも夏道を選択。
雪解けが遅めのこのルートはシラネアオイが良い感じ。


目の高さにはコブシやミネザクラ



足元にちょっと地味ですが、ミヤマシキミ


役の行者の石像


鏡池やあやめ池はモリアオガエルの鳴き声が


ここから急斜面を登り上げると・・・
あれ、古びた建物が・・・使われていそうにない?
回り込むと神社があって山頂でした。



廃墟と神社・・・微妙な金北山山頂。

あとで地元の方に聞いたところ、古びた建物は元は
アメリカ軍のレーダーサイトで、その後自衛隊に移管
されたとのこと。
6年前に妙見山の山頂に通称ガメラレーダーが作られて
金北山のレーダーは役目を終えて少しずつ解体されて
いるらしい。
一気に解体されてしまうと、山頂に残った神社が風速30m
にもなることもある強風に耐えられないということで
解体がゆっくりなんだそう。


山頂から下ると狛犬があり、その隣に簡易トイレあり。
この先は防衛省の管理道路。
事前に通行申請をしておく必要があります。

ん~、この管理道路が今回の天気には日影があまりなく
蒸し暑く結構大変でした・・・


道脇にカントウタンポポがあってちょっと嬉しくなったり。


通称ガメラレーダー


山頂から歩いてきた道を振り返って。


最後はゲートを通って白雲台




金北山ライナー出発まで交流センターで2時間半待ち~。
マッタリ中。


待っている間も交流センターのスタッフの方や、地元の方、
早めに到着のバスの運転手、バスガイドの方々から
温泉情報、金北山のレーダーや佐渡の山の話などなど
親切に教えていただきました。
ありがとうございました!

教えていただいた温泉に寄って、
教えていただいた路線バスに乗って、
無事両津港に出港までにたどり着けました。

天気も良く、楽しい大佐渡縦走は無事終了。
また花の時期に、プラス観光も含めて訪れたいものです。

大佐渡縦走1日目

2016-05-23 17:01:59 | 
花の季節、佐渡の山へ行ってきました。
やはり今年は佐渡も雪解けが早く、花も2~3週間早め。

新潟港から6:00発の1便カーフェリーで両津港へ。


今回の計画は白瀬登山口からドンデン山荘経由で金北山
に登って白雲台に至るルート。

まずはタクシーで白瀬登山口へ。(2910円)
良いお天気で絶好の登山日和。沢を流れる水も綺麗。


始めは沢沿いに登るので雨のときはちょっと大変かも。
深緑の森を登っていくと少しずつ足元に花が。
気づき難いけれど小さな白い花ギンラン


一株だけ見つけたコケイラン


足元に多めなのはタツナミソウやユキザサ、チゴユリ




尾根に取付くと増えてきたレンゲツツジ


日向に咲いていたサワフタギ


ウラジロヨウラクも可憐に


ちょっと足元に目立っていたのはヤマオダマキ


下の方では咲き終わっていたイワカガミも中腹から満開。
色も白っぽいものから薄いピンク、濃いピンクと色々。




たまに見つけるニシキゴロモ


岩場が出てきたら鳥居があってひと登りで金剛山


両津港方面が一望


金剛山からは一度下ってから和木登山口とドンデン山との
分岐点へ登り返し
足元に黄色が鮮やかエチゴキジムシロ


白い花がツンツンと咲くフッキソウ


雪が遅くまで残っていたと思われる場所にはカタクリや
サンカヨウ、キクザキイチゲ




少なかったけれどミヤマカタバミも残っていました


ヒトリシズカはところどころに


湿地に終わりかけのザゼンソウ


一部に固まって咲いていたのは真っ白な花のツバメオモト


後半はこれからの時期、放牧場所になる広い尾根を歩く


そんな中にはスミレがポツリポツリ


ドンデン池でツアーの団体さんと遭遇。


ドンデン池から登って尻立山


そこから少し歩けばドンデン山荘。


山荘の脇にあるテントサイトでテント泊。(持込みテント1人500円)


夕食後、テントに入ってシュラフに入ったら・・・
あっという間に寝てしまった(らしい)

沼の原湿原ハイキング

2016-05-22 17:30:44 | ガイドツアー報告
今回のヤマ☆カフェは沼の原湿原へ。
ちょっとブナ林歩きも含めたいので赤池から出発。


アケビの花がたくさん咲いていたり


漂う良い香りに顔を上げればホウノキの花がいろんな
場所に咲いていました。香りが強いので風に乗って
周りの空気を良い香りにしてくれます。


湿地帯のミズバショウはすでに大きな葉だけに・・・
そんな場所で花咲く準備をするのはバイケイソウ。
早い気もするけれど・・・(


ウワミズザクラも満開!


沼の原湿原は雨が降らず、やや干上がっている場所も
あってミズバショウの葉も枯れかかっている・・・


やっと見つけた一株


散策路沿いにはズミが満開



足元にはマイズルソウが咲き始め


湿原はミズバショウからミツガシワに移り変わっているはず
・・・・
・・・・
え? 干上がって枯れている寂しい姿に・・・
水がある一部にミツガシワを見つけてホッ


沼の原湿原をひと回りして登り返してブナ林へ
気持ち良い森


赤池に戻ってカフェタイム
本日の珈琲豆はブラジル、挽きたて淹れたて珈琲を味わって
のんびりタイム。


新緑(深緑かも)の中気持ち良いハイキングでした。

帰京

2016-05-21 20:14:59 | 専門学校実習
第1回黒姫実習前半組は今日で終了。
昨晩のお楽しみプログラムも各々楽しんだようで良かった良かった。

今朝は早いうちから撤収作業が捗って、自由時間もたっぷり。
雨の日も1日で天気が良かった1週間だったので、周りの新緑も
最終日には一気に濃さを増していました。

さて、今度は29日から後半組の第1回黒姫実習。
どんな学生たちが来るのかわくわく(?)

道具のメンテナンス

2016-05-20 21:13:24 | 専門学校実習
実習も終盤。
今日は道具のメンテナンスとロープワークのテスト。
林業プログラムで使う鉈を研ぎ、
野外生活で使うバーナーをメンテナンス。

自分の鉈を研ぐ機会もあまりないと思うので、
この機会にしっかり基本を覚えて欲しいもの。
新品で配布された鉈は、切れていたものが切れなくなる
可能性もあるけれど。(笑)

仙人Tさんの指導のもと、研ぎ方の流れを習って


各自で研いでみる



午後からはお楽しみプログラムを実施(中?)
楽しくやっているかな?

古池で自然観察

2016-05-19 20:58:55 | 専門学校実習
今日は一日黒姫山山麓の古池周辺で自然観察。
4班に分かれて、スタッフが解説をしながら古池周辺を
学生たちとの会話のキャッチボールをしつつ自然観察を
楽しみました。

古池も他の多雪地帯に違わず、早い季節の移り変わり。
湿原の花はすでにミツガシワが良い感じになっていました。

良いお天気の中、古池から見上げる黒姫山


終盤のニリンソウ


昼過ぎに沢にかかる丸太橋まで遠征して昼食。


すでにネマガリダケのシーズン、平日なのに結構車の数が
多かった今日の黒姫山麓でした。