今日は所属の静岡山岳自然ガイド協会の研修で小布施の里山、雁田山へ。
今回は里山とその周辺を楽しむルートガイディング中心の内容でした。
早朝まで降っていた雨も集合までには止んで、雨具を着ること無く歩けました。
うっすら青空が見える時もあり、歩くにはちょうど良い気温。
まずは車を使って小布施駅側からと、高山村との堺にある採石場という
両面の雁田山の山容を見てみました。
登山口にある岩松院で葛飾北斎の八方睨み鳳凰図や、国の重要文化財薬師堂を
鑑賞してからスタート。
岩松院の本堂の天井絵、八方睨み鳳凰図は撮影禁止でイスに座って鑑賞です。
過去に見た時は寝転がって鑑賞したけれど今は禁止。
補修を一切していないのに色が非常に鮮やか!
浄光寺にある薬師堂への石段。
「参道の石段は自然石で一見雑然としていますが、下の方から体を低くして
見上げると、石段の鼻先が一直線に揃っている。何百年も崩れたことがない」
ということです。
1408年建立の薬師堂、建立から608年の国重要文化財。
2007年に茅葺きの総葺き替え作業を行っています。
裾野の歴史文化を鑑賞してからすべり山登山口へ。
雨の後ですべり山の名前通りさらに滑り易く、里山にありがちな登り口から急勾配。
ペース配分、自然解説、現在地確認などをしながら進みます。
もともと火山であったこの山はところどころに大岩が露出していて柱状節理や
板状節理を見ることが間近で見ることが出来ます。
足元にイチヤクソウが白い花を咲かせていました。
松くい虫被害で枯死した木を伐倒したあとビニールで包んで薬剤によりくん蒸
しているものもあったり。
勾配が緩くなってきたら三角点までもう少し。
コナラ林が気持ち良い場所。この辺りは採石場の重機の音が響きます。
小布施町が見下ろせる一等三角点のある山頂。
国鉄時代の通信用反射板跡もあります。
オカトラノオやヒヨドリバナが咲き始め。
山頂から稜線歩き、ちょっとした岩場を越えると東屋のある展望園地。
北信五岳の眺めは残念ながら見られませんでしたが、千曲川を隔てて対岸の里山や
眼下の町並みはよく見えました。
姥石は大岩のある場所。
アップダウンの稜線歩きで千僧坊へ。
途中にハンショウヅルの実がひげ状に伸びていました。
千僧坊からちょっとロープワークも追加して下山。
急な斜面のつづら折りが続くので、歩き方など安全管理しながらの下りです。
途中つつじ台あたりでは小さな花のアクシバが葉の下にひっそりと。
スカートめくりでもしないとなかなか見つけられません。
大城跡周辺には東屋があって休憩適地。
大城跡からは岩場が多めに。
小城跡まで下れば岩松院近し。
シモツケソウやカワラナデシコが咲いていました。
下山後は小布施で人気のジェラート店トゥエルでジェラートを食べながら本日の
まとめをして終了。
お疲れ様でした!