黒姫Time

登山ガイド・自然ガイド「山音」のブログ
黒姫にログハウスを建て、黒姫山を望みマイペースで活動する暮らしを綴ります。

夏の縦走

2012-08-30 21:39:43 | 


河川実習が終了したその日に登山口まで移動して、
8月26日~30日までスギちゃんと夏の縦走を
楽しんで先ほど帰ってきました。
天気も良く、雨具は早朝出発のとき着るだけで
良い景色を見ながら贅沢な縦走でした。
七倉ダムから入山、船窪岳から東沢谷を囲む
ようなルートで黒部ダムまで。
詳しくはおいおいレポートしていきます。

夏の縦走その5(奥黒部ヒュッテ~扇沢)

2012-08-30 20:35:00 | 
縦走最終日。

10:20の渡しの船に乗るので朝はゆっくり。
でも起床はいつもとそう変わらず4:30頃。
テントを撤収してヒュッテ前で朝食。

大津市の山の会のみなさんと歓談。
住所を交換してひと足お先に出発。

昨日歩いてきた人に
「大規模なフィールドアスレチック」と
言われた丸太のハシゴや橋を登ったり
下ったりして桟橋へ。



船を待つ時間はのんびりと。


船がやってきて平ノ小屋側へ。


対岸に到着して歩き始め。
こちらの道も意外と長い。
しかも標高も下がったので暑い。


黒部ダムまで来ればそこは観光地。


ツアー客とともに14:35発のトロリーバス
に乗って扇沢へ。

今にも降り出しそうな雲の中、デポしてある
軽トラの荷台にザックを載せて、急いで
七倉ダム駐車場へ。
途中でポツポツと雨があたってきたけれど、
強い降りになる前に荷物をハイエースに移動。

帰りに大町の「上原の湯」で汗と垢と臭いを
洗い流して一路黒姫に。
荷物を家に入れてすぐに土砂降りの雨に。
良かった~。

良い展望の良い天気の縦走は今年も無事終了。

夏の縦走その4(水晶小屋~奥黒部ヒュッテ)

2012-08-29 17:20:01 | 
縦走4日目。

足の踏み場も無い程ぎっしり布団が並べられた
部屋で、3:00前にトイレで起きる人などの動き
があったので起床。
すでに化粧しているおばさま方がいてびっくり。
(また寝るのかなあ?)

朝食のアルファ米を食べるもなかなか喉を通らず、
1/3はスギちゃんへ。
普段は朝からがっつり食べられるけれど、まだ
胃が動き出していない様子。

トイレ(外)に行くと星空が綺麗。
でも風が強くて寒い!

4:10、アウターシェルを着てヘッドランプを
付けて出発。山頂から日の出が拝めるか?
4:55水晶岳の山頂到着。
すでに写真撮影のために先着1名。


朝焼けに染まる山々を山頂で堪能。
水晶岳の山頂からの展望は素晴らしい!!!


スギちゃん、写真撮影を楽しんでから
赤牛岳を目指して出発。




途中お花畑も。



赤牛岳には8:10頃到着。
富山の海や能登半島も見える。


赤牛岳から先は長い下りの読売新道。
ハイマツ→シラビソ→コメツガ、クロベ・・・
と木の高さと植生が変わっていく。




一気に標高を下げてまだかまだか・・・


やっと奥黒部ヒュッテに12:30到着。


山々が高く見えるようになってしまった。
下りてきたなあ。

テント場はまた1張りだけ。

ヒュッテ前で休憩&夕食を食べていると
扇沢から来る人、我々と同様に水晶岳から
下りてくる人と出会い、しばし歓談。
楽しいひととき。

明日は黒部ダム沿いを歩いて下山。

夏の縦走その3(烏帽子小屋テント場~水晶小屋)

2012-08-28 17:15:22 | 
縦走3日目。

4:00頃起床。
朝から相変わらずやぶ蚊の攻撃に会う。
テントを撤収していると小屋泊まりの人が
出発し始めた。水晶小屋への人が多い。
我々も6:00出発。


遠くの山まで見渡せる稜線を歩くコースで、
周辺の北アルプスの山々はもちろん、
富士山や八ヶ岳、南アルプス方面、
地元北信五岳もよく見える。



今日は行程に余裕があるので写真を撮りつつ
のんびりと。





野口五郎岳はのっぺりとしている広い山頂、


ところどころコマクサも咲いている。


水晶岳方面もよく見える


槍ヶ岳とチングルマ


水晶小屋への最後の登りでかかとのマメを
つぶしてしまった・・・痛い・・・

12:00過ぎに水晶小屋に到着。
混雑していて布団が2人で1枚。
天水も購入制限があってミネラルウォーターも購入。
内装は新しくて木の香りもするけれど混雑は残念。

良い天気の中、小屋前でテントや靴、靴下などなど
干し物が出来て良かった。


他の人たちが夕食時に就寝。

明日は水晶岳、赤牛岳経由で読売新道。

夏の縦走その2(船窪テント場~烏帽子小屋テント場)

2012-08-27 17:58:38 | 
縦走2日目。

4:30頃起床。テントから出れば槍ヶ岳も朝焼け。


朝食やテントの撤収を終えて、ガレ場に水を
補給しに行ったので出発が6:20。
これは遅すぎた・・・

左手に不動沢のガレ場を注意しながら進む足場の
悪い登山道が続く。


船窪岳で会った人に
「25年前は広い山頂だったんだけどなあ」と言われ
今や幅2m有るか無いかの山頂に驚き。


足元が崩れそうなハシゴ場やロープの登り下りが
続いて思いのほか時間がかかる。


背中の大きい荷物でバランスを崩さないように慎重に。
船窪岳第2ピークで単独の女性としばし歓談。
60代かな、お元気ですね~。

その先はガレ場とシラビソ帯が交互に。


ガレ場は花畑になっているけれど、
写真を撮る余裕はあまり無し。


昼頃にやっと不動岳、烏帽子岳はまだ先。



ときおり雲がかかるものの全般的に良い天気。
あちー。


南沢岳からは歩きやすい登山道になったものの、
エネルギー補給のタイミングが悪くて最後はバテバテ。



烏帽子岳は見送って15:25にやっと烏帽子小屋。



小屋で受付をして水を2L購入。ちょっと消毒臭い。
小屋から100m程下ってテント場。
数張りのテントあり、みんなソロっぽい。
やぶ蚊に襲われながらテントを設営して夕食。
靴も靴下も乾かず湿ったまま・・・


反省、もっと早く出発しないとダメでした~。
さっさと就寝。

明日は野口五郎岳経由で水晶小屋まで。

夏の縦走その1(七倉ダム~船窪テント場)

2012-08-26 17:58:56 | 
河川実習と秋期実習の合間をフルに使って、今年の
夏の縦走を楽しんできた。

初日は七倉ダムから七倉尾根で船窪テント場まで。

前日扇沢に軽トラをデポして、ハイエースで七倉ダム
にて車中泊。
4:30頃起床で朝食&出発の準備。
七倉ダムのトイレはきれいでした。

6:10、荷物満載のザックを背負って出発。
ゲート近くに赤ポストならぬ黄ポストに登山届けを
入れて、船窪・七倉への登山口へ。


ブナ林の沢沿いを歩いてすぐに七倉尾根に取付く。


つづら折りの登りで高度を上げて・・・
汗が噴き出して暑い!


鼻突八丁は急勾配にハシゴの連続。
背中の重さがこたえるし、段差が高いし、疲れる・・・。
鼻突、納得です。


天狗の庭で展望が開けて高瀬ダムも雲の合間に見えてきた。


ここからは緩い勾配になってお花畑を通り、船窪小屋へ。





鐘を鳴らして出迎えてくれてお茶のサービスも。
うれしいなあ。



小屋前で休憩してテント場へ。
針ノ木岳も格好良い。


他に誰もテントを張る人は無く、広々使えました。



水場はテント場から5分くらい下ったガレ場の湧き水。
冷たくて美味しいけど高度感抜群。


水場に向かう途中のトリカブトの紫色が鮮やか。


やることも無く、薄暗いうちからさっさと就寝。

明日は船窪岳~不動岳~南沢岳~烏帽子小屋。

ひとつの河川を辿る

2012-08-22 21:52:48 | 専門学校実習
今日はひとつの河川を辿りながら
河川の様子、回りに生えている植物、
生息している水生生物、水質を中心に
調査。

まずは直江津港に近い関川河口。
海水と淡水が混ざり合う場所、水温も
気温も高め、あちー
思わず海に足を浸す・・・


砂浜にある植物を見ながら



続いて高田周辺の下流域。
土手がある場所で回りは田んぼや畑、
住宅地もあり。

まずは説明を聞いて


周辺にある代表的な植物サンプルを採取。
なぜか米ナスも・・・


そんな内容を調査票に書き込む。


水質の判定中


水生生物のサンプルを穫って非常勤講師
から説明を受ける。みんな興味津々。



次の場所に移動途中、暑さに耐えきれず、
コンビニでアイスタイム!


気を取り直して、関山辺りの中流域へ。
相変わらず日差しが強くて暑い・・・
お昼は過ぎていたけど、あまりに暑くて
さっさと調査して上流部の涼しいところへ
退散しよう、ということで始め。


水生生物にも変化が・・・



一気に笹ヶ峰まで行って、真川まで。
さすがに涼しい!
昼食後、調査開始。

植物は高山系のものも結構あって、
上部の山々に咲く植物の種が流れついて
いるものが結構あって楽しい。


水生生物も種類が変わってくる。


ハコネサンショウウオも。



とまあ、関川を辿る調査は終了。
厳しい暑さとエアコンの効かない車内と、
笹ヶ峰からの下りで車酔いの学生がいたり
とオチもついた1日。