黒姫Time

登山ガイド・自然ガイド「山音」のブログ
黒姫にログハウスを建て、黒姫山を望みマイペースで活動する暮らしを綴ります。

そばの花

2020-08-31 20:47:52 | 暮らし

午前中に町内をMTBで走っていると
そばの花が満開のところがいくつも。
そういう時期だなあ。

午後からは急に風が涼しくなって窓を
閉めるほどに。
昨日との温度差が激しい。。。

夏の終わりの沼ノ原湿原

2020-08-30 13:17:13 | 
万坂峠から沼ノ原湿原へ散歩。
木道周辺はちょうどシラヒゲソウが盛り。
髭のような花びらの縁が独特の存在感。

ツチアケビの実は森の中で目立つ存在。

この時期の花、アケボノソウ。
こちらも花の斑点が名前の由来で夜明けの空に見立てたもの。

サワギキョウは終盤。
最盛期を見たかった〜

シラヒゲソウとともにたくさん咲いていたのは
アカバナ。ピンクの花が可愛い。

湿原はヨシで埋まって草原のよう

今日はツチアケビの他にも実が結構なってました。
美味しい実の定番、ヤマブドウやサルナシ

ミツバアケビにツノハシバミ
熟す頃に袴岳や沼ノ原湿原にまた来よう。


他にもサワフタギやズミも

今日一番不思議だったもの。
バッタがこんな風につかまって絶命している姿!

調べてみたら「エントモファガ・グリリ」という糸状菌
という菌の仕業とのこと。
この菌に寄生されたバッタ類は背の高い葉っぱに登らせて
絶命するように洗脳されて、高い位置から風に乗せて菌を
拡散するという・・・怖! 
(人間には影響ないそうです)
いや〜こんな菌がいるんですね、不思議だわ。
このあと菌糸が身体から出てくるみたい。

木陰は涼しい散策路でした。


常念岳〜大天井岳その2

2020-08-28 20:53:23 | 
今朝は雲海に日の出

白馬、立山方面と手前に燕岳へ通じる稜線

昨日はガスガスの山頂だったので今日はいい感じ
鷲羽水晶方面もずらり

日が当たってきた槍穂高、常念方面

榊さんと千島先生に手を振られ大天荘を後に。

今日も気持ち良い稜線歩き

今日も晩夏の花を愛でつつ

ちょっと雲がかかってきた穂高の頂たち
常念はどっしりという感じに歩く正面に


常念乗越まで下ると槍も隠れて・・・

稜線に別れを告げて一ノ沢へ下山。
あっという間に雲の中。すれ違う登山者に
エールを送り暑っい下界へ。。。。

常念岳〜大天井岳その1

2020-08-27 19:15:01 | 
今シーズン初の北アルプス。
一ノ沢から常念岳と大天井岳へ。

登山口には看板。

登山道にはところどころ沢水が流れてます

笠原沢を渡ると上部が見えてくる。


沢沿にはミヤマトリカブト、ゴマナ、ミヤマシシウド
ハンゴンソウ、チョウジギクなど

胸突八丁あたりにはセンジュガンピも

最終水場の辺りもミヤマトリカブトが目立つ

ここからは沢を離れて尾根登り。

常念乗越に登りあげれば青空も

常念岳は一ノ沢からわく雲に覆われたり見えたり。
雲の中登って行くとトウヤクリンドウが盛り

槍穂高の山頂は雲に覆われているけれど


大天井方面はまずまず

ガレ場を登って行くけれど白い。。。

山頂はこんな感じ

下山しているとちょっぴり槍の穂先が

常念乗越まで降りて今度は横通岳へ。
ミヤマコゴメグサも終盤

気持ち良い稜線歩き。

コケモモ、ガンコウランも実になる季節

東天井岳周辺はチングルマの果穂が揺れて綺麗
コマクサも終盤
イワツメクサ             タカネツメクサ

今回は大天荘泊。テント場も賑わってました。
サルの調査以来、仕事でもプライベートでも
お世話になっている山小屋です。
今回は国際山岳医の千島先生も滞在していて
夜はランプの灯りのもとで支配人の榊さんと
千島先生と会話を楽しみ夜が更けていきました。

越後の山旅その2(平ヶ岳)

2020-08-23 18:24:26 | ガイドツアー報告
2日目はメインの平ヶ岳。


通常ルートでは山小屋も無い長い行程の日帰りの山。
銀山平の宿に宿泊して送迎で入れるプリンスルート
によってかなり時間短縮して登れます。
(いつでも送迎があるわけではありませんが)

4:00前に宿を出発して1時間ちょっとかかって
中ノ岐登山口へ。
宿出発時には星空。天気も好転しました。
他の宿もそれぞれ送迎がありました。

まずは平ヶ岳沢を渡り、


尾根上まで登り上げます。
こんなメッセージも
「急登終了まであと・・・
時間は書きません(笑)
あなたが気にするのは
自分の足が動いているかだけ。
そーだ。動かすんだ。その足を」


尾根上にはクロベの大木も

ブナからオオシラビソへ変化していく植生。
段々とオオシラビソの樹高が低くなって
行くと背後に越後駒ヶ岳、中ノ岳の勇姿が。

そして天上の楽園の入り口へ。

玉子石とその先の池塘群

草原、湿原の中に木道がどこまでも続くような
雄大な景色

生き生きとしたモウセンゴケ

タテヤマリンドウ

ハクサンフウロ

緩く木道を登り上げて平ヶ岳山頂。


林の中にひっそり山頂(ちょっとがっかりな山頂?)

山頂入り口のデッキは正面に燧ケ岳という
好展望なんだけど。

木道の行き止まりまで行くと越後三山の展望も

次に姫ノ池へ

ここからは平ヶ岳のたおやかな山容が。

湿原風景を堪能して惜しみつつ下山。
最後にヒカリゴケを愛で

名水平ヶ岳の清水で喉を潤し無事下山。

天気に恵まれ、越後の奥山に浸れた山行と
なりました。
2日間大変お疲れ様でした!
今度は平ヶ岳から眺めた山々へ行きましょう。

越後の山旅その1(浅草岳)

2020-08-22 17:48:49 | ガイドツアー報告
北アルプス山小屋泊まり山行から変更して
温泉宿泊まりで平ヶ岳へ。
どうせなら初日もどこか登りたいという
リクエストで足慣らしにまずは浅草岳へ。
お盆を過ぎれば少しは気温も落ち着くだろう
という希望は虚しく、稜線以外は蒸し暑い
日となりました。

天気予報はイマイチでしたが、雨には降られず
ネズモチ平は少し青空も見えるまずまずの天気。
滑りやすいブナゾネを大汗かきながら、こまめに
水分補給休憩を入れて前岳肩へ登り上げます。

前岳肩まで登れば草原の木道歩き。
ガスもかかる稜線は展望は利かず残念でしたが
涼しいのが救いでした。

イワショウブ、キンコウカの花が草原の中で
目立ちます。

モウセンゴケの花も最盛期。
といっても小さくて全然目立たないですが(笑)

アカモノは大きな実に

イワショウブも花が終わると赤い実になって
いきますがその途中の色も素敵。



足慣らし山行を終えて銀山平へ移動。
銀山温泉湖山荘で温泉&盛り沢山の夕食で
英気を養いました。(他にもありましたが撮り忘れ)


妙高山

2020-08-16 19:08:46 | 
笹ヶ峰から妙高山へ。
少しゆっくりめの出発だったので駐車場の
混雑を心配していたけれど全然混んでませんでした。

風が涼しい笹ヶ峰登山口からブナ林の木道を進み

黒沢橋を渡り(涼しそう)

十二曲がりを登って
12/12手前で火打山のライチョウ調査をしている
長野氏にばったり。これから1週間一人で調査だそう。

オオシラビソ帯に入って

富士見平分岐は火打山と妙高山の分岐。
ほとんどは火打山へ。
一度下って黒沢の源頭へ
黒沢湿原に至ります。ハクサンフウロは終盤

湿原脇を木道で進むとシラネニンジンや
イワショウブ、オヤマリンドウが木道脇に

黒沢池 ワタスゲも残っています。

黒沢池ヒュッテ近くにヒメウメバチソウ

今年は黒沢池ヒュッテは営業しないので
工事が入ってました。

黒沢池ヒュッテから大倉乗越までは滑りやすい


大倉乗越で妙高山、火打山

近くにヒメシャジン

滑りやすい斜面を下りてトラバース。

長助池が彼方に

トラバースのルートにはオニシモツケ、ヤマハハコ
ミヤマコウゾリナがよく見られます

時々ミヤマダイモンジソウ、ミョウコウトリカブトも

長助池分岐からは山頂に向けて登り。

山頂でガイド中の知り合いガイド二人に遭遇。
良い天気で良かった!

さて来た道を下山。
黒沢池ヒュッテで高谷池ヒュッテの小屋番
りかちゃんにばったり。お疲れ様。

今日はいろんな人に遭遇した妙高山でした。