黒姫Time

登山ガイド・自然ガイド「山音」のブログ
黒姫にログハウスを建て、黒姫山を望みマイペースで活動する暮らしを綴ります。

八ヶ岳縦走その1

2006-08-30 19:01:11 | 
8月の終わりの30、31日で思いたって八ヶ岳縦走に
行ってきました。

その様子を・・・

30日、低気圧が通過するという予報であいにくのどんより空。
でも午後から回復傾向とのことで5:00に黒姫を出発。

諏訪I.C.で高速を降りて迷いながら美濃戸口まで車を走らせます。
八ヶ岳山荘の駐車場に車を停めて(1泊2日で1000円)
登山届をポストに入れて歩き始めました。
高校生か大学生か自転車ツーリングの学生十数名も登山の用意中。

50分ほど林道を歩いて9:05に美濃戸山荘に到着。
無料のお茶&漬物サービスがあってひと息。ありがたいね。

ここからは南沢沿いに登っていきます。途中の景色はコケが
びっしりついた岩や倒木、大岩が点在する黒姫には無い感じ。



下山者も結構いて情報収集。雨は降っていないけれど深いガス
で何も見えないという。
雨も降ったり止んだり。ザックカバーと雨具の上着を着る。

登っていて感じたのは登山者が多い八ヶ岳にしては登山道案内の
テープやペンキ印が少なく、脇道が多くてしかもしっかりした道
なので見通しが悪いと迷いそう。

途中から河原沿いを歩いて11:30に行者小屋に到着。
雨がパラパラする中、昼食をとっていると雨足がやや強くなって
きました。
雨具のズボンも着込んでいると学生の集団が行者小屋に到着。
ハーフパンツにTシャツ、スニーカー姿で雨に濡れて寒そう・・・
ちょっと装備が甘いなあ。

にぎやかになった行者小屋を後に中岳ノコルに向けて出発。
途中の山の斜面にはコミネウスユキソウ、ミヤマトリカブトなど
の花が歓迎してくれていました。





約1時間で中岳ノコルに到着。雨は止んでいたので阿弥陀岳を
目指します。
ハシゴや岩を登りつつ岩の合間にタカネナデシコ、イワギキョウ
などの花々が見られます。



阿弥陀岳に13:30頃到着。
と、ガスがとれてきて赤岳が見えてきました!



雨の心配も無さそうなので雨具を脱いで阿弥陀岳を後に赤岳に
向います。



途中の中岳を通り、赤土の広い尾根にはコマクサ、トウヤクリンドウ。






最後の岩場を登りきると赤岳山頂。



山頂では同じ山荘に泊まる大阪からの女性3人組と年配のご夫婦。
いづれも地蔵尾根で一足早く宿に入って荷物を置いて身軽に赤岳山頂
に来ていました。
山頂小屋にはあの学生達の姿も・・・

山頂から20分くらい降りたところにある赤岳展望荘が今日の宿。



太陽光発電の他、風力発電もしている様子。
バイキング形式の食事に無料のコーヒー、天水五右衛門風呂!



山の宿にしては驚き。

本日の宿泊者は11名。8月最後の週末は200名だったらしい。
今回は個室部屋料金無しに個室部屋が使えました。
夕陽側と朝陽側の選択もできて1泊2食8500円。
やっぱりのんびり山登りは平日に限る。
Myカップをひとりひとりに用意してくれて滞在中ずーっと使用。
バイキング用の皿、茶碗は使い捨てのプラスチックトレイ。
洗う手間や洗ったあとの排水処理を気にしなくていいからかな。
このトレイがリサイクルされているのならいいけど。

夕食を食べながら雲間に沈む夕日を眺めてのんびりと。



明日は良い天気になりそうという天気予報をテレビで見ながら
談話室で本を読んだり宿泊者の方々とお話したり。
年配のご夫婦2組はいろいろな山に登っているようで情報交換を
していました。

20:00前に就寝。