黒姫Time

登山ガイド・自然ガイド「山音」のブログ
黒姫にログハウスを建て、黒姫山を望みマイペースで活動する暮らしを綴ります。

八ヶ岳縦走その2

2006-08-31 20:43:28 | 
31日、朝から山のシルエットがきれいに見える天気。



朝陽を写真に納めるために外に出たら結構寒かった。
9、10℃くらいだったかな。
朝焼けが雲を絶妙な色に染めてくれました。



雲の中にぽっかりと富士山もお目見え。

山の宿にしては思ったよりも遅い6:00からの朝食。
しっかり食べて行動食用に朝食バイキングの残りのパンも
いただきました。

今日の行程は余裕があるし天気も良いのでゆっくりと写真を
撮りながら・・・

展望荘を後に横岳に向います。三叉峰を通り横岳主峰の奥の院へ。



昨日登った阿弥陀岳、赤岳の他、その後ろには権現岳、編笠山、
さらに南アルプスの北岳などの山々も見渡せる素晴らしい展望。



ん~!来て良かった!

横岳の西壁には台座、大同心、小同心がせりでていて格好良い。
バリエーションルートで冬期には氷壁登攀で賑わう場所。

横岳の岩場を抜ければ台座の頭から広い歩きやすい尾根。
コマクサの保護地区でロープの外側には少し盛りを過ぎた
コマクサが群生していました。
そういえば登山道沿いのコマクサは周りに石を積んで保護して
あったなあ。



硫黄岳山荘を通って硫黄岳へ。
石がガラガラしている緩い登りには7つのケルンがあってその横を
通っていくと硫黄岳の広い山頂に到着。



東側の爆裂火口は吸い込まれそうな怖い感じ。
沢の下側には本沢温泉も見えます。そういえば10年以上前に
本沢温泉の野天風呂に入りにいったな。

硫黄岳からは長い下りの始まり。
赤岩の頭分岐ではホシガラスがびゅんびゅん飛び交ってたまに
頭の上をぐぅ~ん!と飛んだりして。
猛禽類が谷間でホバリングして何かを狙っているよう。
ホバリングの姿からノスリでしょう。

ハイマツの実が地面やシラビソの枝にたくさん落ちているので
周囲をみるとホシガラスがガツガツとついばんでいます。





適当に食べると下にポイポイ落としています。下にたくさん
落ちているところはお食事場所だね。
それにしてもホシガラスの多さには結構びっくり。
北信の山々ではあまり見かけないのに。

高度を下げていくとシラビソ林の中の日陰が涼しい。リスも
走り回っていました。
約1時間で赤岳鉱泉に到着。外のテーブルで昼食を食べながら
山並みを見上げて歩いてきた道を思い出します。

ここからは北沢沿いに美濃戸山荘まで沢を何度か横切り、堰堤
広場からは林道を下ります。
昼過ぎにも関わらずこれから登る数組の登山者に出会いました。
今日は赤岳鉱泉泊まり?

13:25、美濃戸山荘に到着。振り返ると阿弥陀岳が望めます。
ひと息いれて八ヶ岳山荘まで約50分の下り。

14:15 八ヶ岳山荘に到着。
早く展望荘を出発したご夫婦がちょうど車で帰るところだったので
「気をつけて」と声を掛けて分かれました。

今日は本当にカラッとした風が爽やかな登山日和でした。
たまには思いたって出かけてみるのもいいかも。